Eurovision 2015 出場者を見よう! ~サンマリノ~

過去のEurovision記事をリバイバル

2015年の出場者の中で最年少の男女デュオ

サンマリノ代表
Anita Simoncini & Michele Perniola
Chain of Lights


セミファイナルで敗退し
私も当時はあまり好きではなかったが
今回も歌詞の内容を読み込み
歌唱から感じ取れるものを拾っていき
好きになっていこうと思う

セミファイナル版


歌詞
Michele
いや
オレは『平和』がただの文字ではない世界を夢見続けたいわけじゃない
オレはより良い生活を探して
友と涙と恐怖を分かち合いたい
理解し、許しあいたい
この世界に最後のチャンスを与えたいんだ

Anita
人生が変わっていくのを感じるわ
時(歴史)が色んな方法作り変えられていくの
私たちに、世界をより良く創り変えさせて

Anita & Michele:
さあ、ろうそくに光を燈そう
共にこの夜を照らすんだ
さあ、ろうそくに光を灯そう
彼らの奥底を光り輝かせ
キミの為に光を繋げよう
ボクの為に光を繋げよう
そして信じるんだ、私たちは世界を変えられると

Anita:
人生は一度きり
だから私たちの夢を実現させよう
Michele:
みんなも同じ気持ちになってくれるだろうって思う

Anita & Michele:
一人は孤独な数字だけど、共になら
私たちは億のキャンドルを永遠に灯らせられる
Michele:
この悲しみと闇に染まる世界で
共に心の鎖を繋げよう

Anita & Michele:
さあ、ろうそくに光を燈そう
共にこの夜を照らすんだ
共に手と手を取り合えば
私たちは自分たちの中にある愛を感じるだろう
自分の為の愛の繋がりを築こう
そして私の為の愛の繋がりを築こう
私の見ているものを本物にしよう

Anita & Michele:
もしみんなでろうそくを灯せば
私たちは光の和を作ることができるだろう
もしみんなで一緒に歩いたならば
私たちは愛を感じるだろう
Michele:
キミの為の、心の繋がり
Anita:
心のつながり
Michele:
そしてボクとの繋がり
Anita:
ワタシとの繋がり
Michele:
公平で明るい人の世を共に創ろう

輪唱パート
もしみんなでろうそくに明かりをともしたなら
この夜を照らすことができる
もし共に歩くことができたのなら
ええ、共に歩いたなら
Michele:
私たちは愛を感じるだろう
Anita:
それは君との光のつながり
Michele:
君との光のつながり
Anita:
そして私との光のつながり
Michele:
オレとのつながり
Anita:
私たちは平和な世界を築ける
さあ、今宵から始めよう
Michele:
共に力を合わせて
Anita:
それはキミとの愛のつながり
Michele:
君との愛のつながり
Anita:
そして私との愛のつながり
Michele:
オレとのつながり
Anita:
共に人の世を創ろう
Anita & Michele:
公平と希望の

歌詞はほぼ直訳なので
参考にする程度にしていただければと思います


歌詞解釈と解説
2015年は特に男女デュエットが多い年だが
唯一恋愛を歌っていないデュエットがサンマリノ代表である

というより、男女デュエットで
恋愛がテーマでもなければ
反戦や困難な状況から立ち上がるような楽曲でもないのは
(愛・反戦・再起は特別よく歌われるテーマ)
珍しいほうなのではなかろうか

歌詞の内容的には
戦争の悲惨さを訴えたり
戦うことの無意味さ、むごさ
生まれる悲しみや不幸を訴える『反戦』的な歌としてよりも

手を取り合って実現させたい
『平和』そのものに注力しているように思う
あるいは、『夢』や『希望』がメインであるともいえる

辛い状況、困難な状況にあっても
みんなで力を合わせ、真の『平和』な世界を目指そう

音楽なし
歌詞の内容だけを読めば
そういう、とても前向きで、希望に満ち溢れた歌に見える作りということだ

これが、ベースだ

このベースとなる歌詞に色や感情を与えるのが
音楽と歌唱

そして、音楽も特徴的ではあるが
Anita Simoncini & Michele Perniolaが歌うと
他の楽曲とは一線を画す、異質さがあるのが
この曲最大の魅力である

この曲の面白いところは
重苦しく、かつ暗いイメージの強い楽曲としてスタートし
そこから転調に転調を重ね
最後は希望に満ち溢れる明るい曲へと変わっていく
という構成になっているところにある

苦しい現状を打破し、人の輪、光の輪を築こうとする
歌詞の内容に即した作りになっているのだが

Anita Simoncini & Michele Perniolaの歌い方は
非常にねちっこく、無理やり大人な雰囲気を出そうとしているような
かなり背伸びをしたような雰囲気がある
それも、言葉の一つ一つがとても薄っぺらく聞こえてくるほどに

例えば、この曲をチェコ代表のMarta Jandová & Václav Noid Bártaが歌ったのであれば
楽曲イメージは(例えば戦争等があって)退廃した世界で
真の平和の為、立ち上がろうとする楽曲に聞こえることだろう(ある種ディストピアからの脱却のような)

Mørland & Debrah Scarlettが歌えば、悲壮感のほうが強くなるかもしれない

だが、Anita Simoncini & Michele Perniolaは
2015年の出場者の中で最も若い二人

歌詞の中に書かれてある
現状への不満や
未来への希望
そして夢を実現させる方法
それら全てに、
どう歌おうとも若さと青臭さのってくる

それに拍車をかけるような、背伸びした歌唱

若さが仇となって
歌詞に重みが無くなり
言葉一つ一つが羽毛のように軽く
中身がすっかすかに聞こえてしまうのだが

むしろ、その若さこそが
どのテーマとも取れないような
特有の世界を創り出している

あえて言うなら
この青臭さこそが素晴らしい

ドラマチック過ぎず
シアトリカル(演劇)っぽ過ぎもせず
勢いで言っているような、あるいは素直な歌唱

もし何年、何十年となって
彼らがベテラン歌手になってまたこの曲を歌ったとしても
おそらくこの年の彼らの歌唱と
同じものを歌うことはできなくなるだろう

まさしく
この年のこの二人にだからこそできる歌唱だ
ある意味、この年の歌手の中で最もユニークでかもしれない

MV及びステージング考察
ライブステージでの構成は
みんなで光の輪を作ろう
それぞれの光を灯してこの夜を彩ろう
というメッセージが
観客たちのサイリウムと共に広がっていくという
単にステージの上だけでのパフォーマンスではなく
観客も巻き込んだ会場一体型の演出となっている

MVでもスマホで光の輪が繋がっていくような演出をしていてるが
おもしろいのは『スマホ』であるという点
歌詞の内容に即して、単純にろうそくを灯すのではなく
スマホで人のつながりが広がっていき
最後にはステージから見下ろす光景が
スマホの明かりでできた光の輪になっている

2015年だから
ということ以上に
最年少の二人がスマホをMVのギミックに使うことに意味がある

歌詞通り
光の輪を作って
若い世代
新世代による
新しい時代を創造しよう
というメッセージが込められているのが分かる

このコンセプトが一貫した
しっかりしている丁寧なつくり
本気で勝ちにきているのが分かるし
Anita Simoncini & Michele Perniolaも
楽曲も、何もかもにスタッフたちの愛を感じる


次>>

前<<
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-4293.html

記事目次
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-3286.html

歌詞参考サイト
https://www.eurovision.tv/event/lyrics?event=2063&song=32833

Eurovision 公式HP
http://www.eurovision.tv/page/timeline

YouTube公式チャンネル
https://www.youtube.com/user/eurovision/featured

Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Eurovision_Song_Contest_2015


関連記事

0Comments

Add your comment