Eurovision 2015 出場者を見よう! ~UK~

このコーナーでこういう私的な事を言うのもあれだけど
もうちょっと後まで取っておくつもりだった一曲
まさかこのタイミングでのアップロードになるとは
デンマークでちょっと触れたから
流れ的に次はこの曲だな、って思ったもので

ということで
我がホームランドUK より

UK代表 Electro Velvet の Still In Love With You

最終的な投票結果は悲惨なもので
「やったじゃん! 5ポイントもらえたじゃん!」
と揶揄されるほどだったが
私は結構好きだった

グランドファイナルでの会場の盛り上がり方も結構よかったし
(印象に残りにくいのは否定しないが)
歌詞


違う電車に乗らないようにね
古い飛行機に乗っちゃいけないよ
雨が降る中で外に出てたりもしないでね
キミはビショ濡れになったら、ボクも悲しくなるから

キミはくしゃみをするようになるかも
あるいは酷い病気にかかるかも
ボクがいないときは、自分を大事にね
ボクはまだキミの事を愛しているよ


アタシが旅行に行っている間
アナタは良い患者でいてね
ちゃんとお薬を処方されて
私は出かけるたびに心配になるよ

温かくしていてね
外が嵐かもしれないから
アタシがいないときは、安静にしていてね
アタシはまだアナタの事を愛しているわ


目をぐるぐるさせる若い男の中には、キミを騙すやつもいる
キミは賢く、気付かなきゃいけない。家に着くまでは一人でいなきゃ


他の男たちなんて見たくないの。やきもちも焼いたりしたくない
アナタがそばにいないからって心配しないで
アタシはアナタを愛している


赤いライトの時に歩かないように
夜中に残ったりしないように
ケンカに混ざったりしないように、そのかわいい顔が台無しになるかもしれないから


夜に外出ちゃダメなの?
そんなことしていいの?
アナタがそばにいないからって恐れることは無いわ
私はアナタを愛している

間奏


あまり気にしないで、アタシの事を信じてよ
これが正しい形なんだから
もしアタシたちの事を考えるのを辞めたなら、
アタシはアナタを熱愛してるって、保証するわ


だってキミは本当に美人だから
キミは気をつけないといけないよ
ボクがいないときは、自分を大事にしていてね
ボクはまだキミの事を愛しているよ


キミは楽しい時間をすごしたんだね
日がとっぷりとつかるまで
だけど、ワインを飲み過ぎないように
1か2杯ぐらいでちょうどいいよ


アナタが何を考えているか分かっているよ
だからアタシは飲まないの
でも心配しなくてもいいわ
だってアタシ、まだアナタのこと愛してるもの


歌詞解釈と解説
さて
この曲の一番面白い点は
実は歌詞の内容ではないんだ

ならなんのかって?
MVやライブパフォーマンス
ライブでのギミックやステージング、ダンス?
いやいや、そうではない


この曲最大の面白さであり
そして他の国には無い魅力とは

都市伝説

何でもこの曲
EU離脱するかどうかをほのめかしているのではないか
そう言うメッセージが秘められているのではないか
と噂されている(今なお)

2016年優勝のウクライナ代表Jamala の1986が問題になった他
2015年のアルメニア代表Genealogy の Face The Shadowが
2009年のジョージア代表Stephane & 3Gが、ロシア(のプーチン)を揶揄する曲が
政治的要素をはらみ、問題になっていたが
2015年の英国も、一部では問題視されていたのだとか

もっとも
ツイッター上でmock
つまり笑いのネタとして
冗談めかして言われていただけという可能性も捨てきれないが

それでも、Jamalaの曲が問題視された時
この曲も一緒に名前が挙がったほどには
その都市伝説を信じている人はいたようだ
無論、当人たちや作詞家がどう考えてたのかは不明

私は当時、英国代表のこの問題に気付いていなかったので、今となっては本当に都市伝説感覚だが
当時は面白いし英国っぽいが、上位陣には勝てない程度、という評価だった
ところが、都市伝説という付加価値がついたとたん
ものすごく魅力的な曲に思えてきたと言う

それでは
具体的にどの部分がそういう風に読み取れるのか
読んでいこう


楽曲の物語を要約すると
ひたすら恋人の事を心配する男性と
遊びたい盛りな女性と
だけど、互いに愛し合っているんだよ
と言う内容になっている

スウィング感の強い楽曲にも合う
とてもシンプルで、かつ、楽しい曲になっているわけだが

しかし、歌詞の中
それも、タイトルにもなっているフレーズが、どうにもその雰囲気を崩している
「I'm 『still』in love with you」
「ボク(ワタシ)は『まだ』キミ(アナタ)に惚れている」
この『still』のニュアンスが非常に重要になってくるが
楽曲のスウィング感によって、歌詞が妙に軽く聞こえるとはいえ

この楽曲の要は『still』を使っているところにある

この『still』『まだ』には二通りの解釈が考えられる

一つは、読み手が最初にイメージしやすいであろう
既に愛が冷めてしまっている二人の関係からの『still』
お互いに『まだ愛している』という言葉を使って相手を縛り
牽制しあっている
という解釈

もう一方は
多少、お互いに相手の気に入らないところはあるが
一番好きだったとき
Loveを感じていた時のテンションが今も『まだ』続いている
という意味合いでの
まだ愛している
つまり、今もまだ恋愛の絶好調である
という解釈

今回は前者で読んでいく


男性の言い分
キミの事が心配だよ
キミにもしもの事があったらいけないから
危ない目にあいそうなことはしないでね
と、歌詞の内容はひたすら相手の女性を心配するないようになっている
が、アレもするなコレもするなと
女性を束縛している面もある

そして、最後には
I’m still in love with you
と締めている

ここで、一つの疑問が上がってくる
普通に相手の事を心配していて愛しているなら
『still』使う必要があるのだろうか
ということ

「becouse I love you」
「だって、君のことを愛しているから」
普通、こういう言い回しでいいはず

わざわざ『still』を使うということは
現在の二人の関係に
何らかの問題があるが
それでもまだキミの事を愛しているから
危ないことはやめてね?
もし危ないことしたら、好きじゃなくなっちゃうよ?
という警告が秘められていることが読み取れる

男性からの束縛性がより強くなる歌詞になっているということだ

次に、女性からの言い分
女性側の意見は
束縛しようとしている男性に対して反発し
あたしはあたしの好きにしたい
でも、あたしがあなたを裏切るようなことなんてしないから
あたしの事を信じて欲しい
あたしはまだあなたの事を愛しているから
と返す

束縛しようとする男性側のフィルターを通してしまっては、本当のところが見えてこないかもしれないが
女性は女性で遊びに出ることもあるし
割りと好きなように遊んでいる節がある
(それがどの程度なのかは読み手に委ねる)
そして、信じて欲しい、という意味合いで言っているのか
それとも挑発するように言っているのか
最後にI'm still in love with youと締める

互いに互いの行動を縛りあい牽制し合う姿が描かれている
と読むことが出来るわけだ


これで楽曲に雰囲気がキュート系ポップスタイルであれば
ティーンエイジの男女二人の恋模様とも取れるし
ロックバラードなどで、全体に重たい雰囲気を持たせれば
深刻な痴話喧嘩になる事だろう

しかし、この曲はエレクトロ・スウィング
楽曲は軽快でノリやすい曲
物語をより軽いものとしてとらえることも出来ると思うが
むしろこの軽快さが、事態をはちゃめちゃにもしているし
はちゃめちゃさ加減こそこの曲の楽しさと勢いとなっている


都市伝説考察

先の楽曲解釈を念頭に置いて考えると

まず、女性の事を手放したくなくて
束縛する男性

自分の好きなようにさせてほしくて
反発する女性

互いにリップサービスの如く
最後には『まだ愛してる』と伝えるものの
それは『まだ』であって、互いの行動いかんによって変わってくる
と牽制しあっている

この構図が
そのままEU英国 を暗示している
という考察


こちらが提示したルールに従え
さもなくば見限るぞ
と言っている男性側がEU

なんでそんなルールなんて守らなきゃいけないの?
こっちはこっちで好きにさせてもらうよ
出なきゃこっちから見限ってやるんだから
と返している女性側が英国

EUからすれば
金融の中心になっていて
(USのウォールストリート、中国の香港、そして英国ロンドンで世界金融は回っている)
金持ちで、他の国への支援もしっかりしていて
(UKはEU年間予算の10%ほどを負担してる)
そして、移民難民の受け入れも多い
EUとしてはUKないしイングランドに離脱されては困るが
UKはルールを守らないことが多い
(コペンハーゲン基準とシェルゲン協定)
ゆえに、EUのルールを守らなければ
そちらを見限るぞ
という警告

UKは自分に価値があると信じている
自分こそが世界の中心
EUが構ってくれなくても
USや中国、中東、日本
引く手数多なんだから
相応の付き合いをしなければ、いつでもEUを離れるぞ
そうなると困るのはお前だぞ
という警告


ただし
この物語については
英国から発信している
英国が作っている
という部分があるので

EUの言い分も
UKの価値も
どちらも英国の願望である

なので
自由奔放そうな女性をUKに
UKに残ってほしくて心配しているアピールをさせていることと
EU法とからめて束縛しようとしている男性をEUに
それぞれ当てはめている

歌詞を一言ずつ読んでいく


違う電車に乗らないようにね
古い飛行機に乗っちゃいけないよ
雨が降る中で外に出てたりもしないでね
キミはビショ濡れになったら、ボクも悲しくなるから

違う電車 = USや中国

古い飛行機 = 墜落する可能性が高い
つまり、EU以外はいつ崩壊してもおかしくないよ
うちが一番だよ

雨が降る中 = EUこそホームであり、外に出る(離脱する)ことはUK自身にとって良くないこと

キミがビショ濡れになったら、ボクも悲しくなるから = 共倒れになりたくない
世界金融は先に書いたように
ニューヨーク、上海、そしてロンドンで回っている
UKがEUを離脱することによって
EU圏での取引は別の国(ドイツ?)が請け負うことになるかと予想されているが
どこがロンドンの代わりをしようともバランスが崩れる
また、なにも英国だけがEUに不満を持っているわけではないので
他の国も離脱し始めるかもしれない
それのEU崩壊に繋がるので
ボクも悲しいと言うこと

キミはくしゃみをするようになるかも
あるいは酷い病気にかかるかも =
英国に対して、離脱によって大きな損害が発生する可能性を示唆
先に書いた金融のみならず
これまで独立しようとしてきたスコットランドが、混乱に乗じて英国から独立
EUに残留する可能性がある
スコットランドの石油のことを考えても大きなダメージになる、という意味
加えて、中国との関係も秘められているかも
(どの部分の考察にしても、一つの理由で決めつけ出来るような問題でもないので、あくまで参考程度に)

ボクがいないときは、自分を大事にね
= EUとして動いていないときは、あまりEUに迷惑にならないように行動して欲しい
ボクはまだキミの事を愛しているよ = EUとしてはUKに残留して欲しい(というUKの願望)


私が旅行に行っている間 = 他の国(特別中国)を相手にしている間は
アナタは良い患者でいてね = 文句を言わないで欲しい

ちゃんとお薬を処方されて =
自分が世界の中心であるので、自分の持ってる常識が正しい
先生が処方してくれる薬なら間違いがないという認識は
先生なら正しいことを言うはず、という自信があるからで
したがって、ちゃんと処方された薬を飲め、というのは
EUに世界のルール(自分の常識)を守れというメッセージ

私は出かけるたびに心配になるわ
EUで強い力を持っているのは
ドイツとフランス
どちらも英国にとって嫌いな国で
自分のいないところで何をされるか分からないため
変なことをしていないか心配になる、ということ

温かくしていてね
外が嵐かもしれないから
ワタシがいないときは、安静にしていてね
ワタシはまだアナタの事を愛しているわ
上記「余計なことをしないでほしい」の裏返しか


目をぐるぐるさせる若い男の中には、キミを騙すやつもいる
現在、英国が相手している中国は
英国を利用しようとしているだけ

キミは賢く、気付かなきゃいけない。家に着くまでは一人でいなきゃ
英国は騙されているということに気が付くべき
ホームはEUなのだから
EUに残るべき


他の男たちなんて見たくないの。やきもちも焼いたりしたくない
アナタがそばにいないからって心配しないで
私はアナタを愛している
内心ではEUのことしか目に入ってないよ
というアピール


赤いライトの時に歩かないように
夜中に残ったりしないように
ケンカに混ざったりしないように、そのかわいい顔が台無しになるかもしれないから
不要な危険を冒したり、争いに巻き込まれないようにね、という警告

夜に外出ちゃダメなの?
そんなことしていいの?
アナタがそばにいないからって恐れることは無いわ
私はアナタを愛している
UKからEUへ
ルールの押し付けを拒絶の暗示


残りは牽制のしあいなので
似たように解釈すれば最後まで読めるはず


最後に

これはあくまで都市伝説をもとに
無理やりこじつけているに過ぎない解釈です
これを信じるということは
さもそれらしいことを聞かされて
ああ、なるほど
口裂け女って実在するんだな!
と信じ込むのと大差ありません



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公式サイト歌詞原文
https://www.eurovision.tv/event/lyrics?event=2083&song=32583

Eurovision 公式HP
http://www.eurovision.tv/page/timeline

YouTube公式チャンネル
https://www.youtube.com/user/eurovision/featured

Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Eurovision_Song_Contest_2015


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