Eurovision 2015 出場者を見よう! ~スペイン~

スペインの本気を見た!
と言いたくなるほどの

圧倒的歌唱力と表現力の、スペイン代表Edurne

2015年当時
私はスペイン語が分からないながらも
グランドファイナル生放送をリアルタイムで見ていた時
演技に力が入りすぎて(歌詞の世界に入りすぎて)涙を流すその姿に
思わずドキッとしたのを今でも覚えている

曲名:Amanecer


歌唱は演技だ
ということを常々思ってはいたが
もはや演技なのかどうかすら分からなくなるほどの
迫真のパフォーマンスだ

MV


歌詞
タイトル:Amanecer - 夜明け
私が彼を愛している事を知らずに
彼は私の元を離れてしまった
私を信じてくれないまま離れていった

私は頭が真っ白になった
私ははあまりにも多くの愛を流した

広大な空虚さが私の中に生まれ
その全てがあなたを忘れさせないの

EEEieEEO
EEEieEEO
私の心が私に囁きかける
彼の愛なしでなんて戻れない

あなたのいた道を進み
私はあなたのことを忘れようとする

彼は何も言わず離れていってしまったけど
私はあきらめはしない

EEEieEEO
EEEieEEO
私の心が私に囁きかける
彼の愛なしでなんて戻れない

EEEieEEO
EEEieEEO
私の魂よ戻ってきて
暁よ戻ってきて


歌詞解釈と解説
今回の訳はいつも以上に自信がない
Eurovision公式サイトに、スペイン語のこの曲の歌詞を英訳したものが置いてあるのだが
https://www.eurovision.tv/event/lyrics?event=2083&song=32623&type=English
どうもしっくりこない
なんか英訳間違ってそうな不自然な感じがする
スペイン語が分かるわけじゃないけど

基本的に、私が理解できない言語の歌詞は
公式一本を信じるか
あるいは公式英訳を含めた、複数の英訳を見てから
総合的に全体像を把握しよう、ということをしている
そして、今回も同じように
http://lyricstranslate.comhttp://4lyrics.eu から英訳をひっぱってきて
それらを読み合わせて和訳した

英訳を読んでみると(和訳してみると)
訳が明らかにきれいにできていない部分もあるものの
全体像はなんとなく見えてくる

スペイン語だから歌詞の内容が分からず
どういう楽曲か分からないという人は多かったと思うが
分かる言語に直されてみると
案外シンプルな歌詞になっていることが分かる

この曲のテーマは『失恋』
それも、相手の男性のこと忘れようとしてるんだけど忘れられない
失恋してある程度時間が経って
心の整理を付けようとしている楽曲だ

私、失恋してます!
彼と歩んだ道を振り返って彼のことを忘れようとするけど
私の心が彼の愛をまだ欲してます!
どうにもならないです!
という感じの楽曲
その思いをひたすら繰り返し口にしている内容になっているということ

歌詞の内容的には
正直、もう掘り下げようがないので
これ以上、解説することもない


公式のコメントでは
この曲は、夜明け前、つまり深夜(精神的に最もつらい状況にある時)に
失恋と、そこから再び昇る朝日を見るために旅をする物語
ということになっているらしい

タイトルが『夜明け(Dawn)』であることもあって
メインは失恋よりも、そこから復帰することに重点が置かれているようだが
歌詞の内容は悲壮感によって支配されており、むしろ失恋がメインのように見える


では、なぜ公式では『夜明け』の方がメインになっているのか
それは、楽曲全体のメロディーや楽器演奏と
そして、何よりEdurneの歌唱が
悲観に暮れるだけではなく、立ち上がるということ
夜明けへの希望を表現しているからだ

MVに関しては
考察しようにも歌詞との関連性が今一つ分からないため
今回はパスするが(今回みたいな抽象的・象徴的な表現をしてるMVこそ考察して然るべきなのだが)


ライブパフォーマンス考察
コリオグラフの一つ一つに意味がある

オープニング
何かが水面に落ちる映像と共に
赤いローブを身にまとったEdurne登場
→水面に落ちたのは涙
あるいは、彼との思い出の欠片が、脳内の記憶の湖に落ち、過去を振り返る表現

赤いローブ→流した愛に染まっている

背景が雨? 雪? の降りしきる映像に切り替わる
→悲しみの表現

ローブのフードを外す
→深い愛と失恋の底に沈んだ状態(あるいは現実を直視しようとせず隠れてる状態)
から、あたりをよく見ようと立ち上がる表現

サビ
背景の球体とのシンクロコリオグラフ
→球体=魂・心・記憶 のどれか
歌詞とのリンクを考えるに
心や魂と取るのが正解か

それが、本当にしたいことを叫んでいる
という表現

球体を背景に、Edurneが前に立つというところも
主人公が背負う心の悲しみと、その大きさを表しているようにも見える
(足元に球体が出現していないのがポイント)

Edurne、歌詞の主人公に感情移入するあまり涙を流す
この部分では、まだ失恋がメインであるということでもある

ローブの裾を黒子(後で重要な役割を果たす男性ダンサー)が引く場面
前に進んでいるという表現
あるいは、逆風に立ち向かう表現

歌詞とのリンクを考えるに
Camino al ayer
Allá donde esté
Hoy reto al olvido
あなたと共に歩んだ道を進み
心の整理を付けてあなたを忘れようとしている

Se fue sin saber
Que yo no me rindo
彼は去ってしまったが
私はあきらめない

これらが困難なことであること
特別、あなたのことを諦めない
としている主人公の行動が
いかに難しいことであるかを
逆風によって表現

ここの『私はあきらめない』の部分は
今失恋ショック受けてるけど
「絶対に幸せになってやるんだから」
の可能性も高い

泣いてるのもあって
失恋によって傷ついた心から愛(血)が流れ出ている表現ともとれる

赤いローブをパージして
白に近い金色ドレスに代わる

ここから
赤ローブの時との表情の違いに注目していただきたい

金色ドレス以降
赤ローブの時は、切なさや憂いのある表情だったが
金色ドレスからは、目に強い意志が込められている

また、白色とは無垢を意味していて(ほぼどの国でも)
裸の状態、つまり、精神的に素の状態も表すことになる
なので、ここからは失恋によって悲観に暮れている状態ではなくなる、という意味が込められていることが分かる

両手を前に出して踏ん張るようなポージング
単純に力強さの印象付けか?

男性が出現してからのコリオグラフ
コリオグラフをよく見てもらうと分かるが
男性は主人公を振った本人ではなく
主人公が見ている男性の影に過ぎない(黒タイツはそのヒントか?)

Edurneに絡みつく男性と
それを振りほどこうとするEdurneのコリオになっているが
これは、彼との思い出に縛られそうになっているところを振りほどき
前に進もうとする、Amanecerへと繋がる心の動きを表現しているように見える

ラストサビでの表情の変化
よく見てみると、金色ドレスになってからの
力強さ、目力といったものがかなり薄れ
笑みをこぼしている

夜が明けたのである

楽曲の力強さもあって
失恋ソングが、ただの失恋ソングではなく
そこからの立ち直ったところまでを描いている

オープニングで地に座っている状態ではなく
スポットライトに照らされた最後のように
しっかりと自らの両足で立てるまでになったところまで

ここまでくれば、おそらく主人公の女性は
もう、大丈夫だろう
と、誰もが思う事だろう


歌っているEdurne の演技力、表現力がずば抜けて高く
楽曲にこれでもかというほどに
色付け肉付けを施している
まさにトップクラス歌手による職人技


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歌詞参考
スペイン語原文
公式英訳
lyricstranslate.com
http://4lyrics.eu

Eurovision 公式HP
http://www.eurovision.tv/page/timeline

YouTube公式チャンネル
https://www.youtube.com/user/eurovision/featured

Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Eurovision_Song_Contest_2015



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