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Eurovision 2015 出場者を見よう! ~スウェーデン~

Eurovision2015優勝国スウェーデン

日本時間での深夜から明け方にかけての生放送で
点数発表時に( ゚∀゚)o彡゜スウィー!デン! ( ゚∀゚)o彡゜スウィー!デン! コールがかかったときは
私もものすごくテンションが上がったのをよく覚えている

Måns Zelmerlöw - Heroes


優勝したのも頷けるほど
とにかく映像的にも音楽的にも印象に残りやすいし
何よりもたまらなくカッコいい楽曲だが

単純明快
ノリノリで中身のないすっからかんな曲だと思ったら大間違い
こういう楽曲こそ、裏の意味がものすごいことになってるものだ


優勝時の反応付きウィニングソング


歌詞
神様には言うなよ、オレは面倒なことを残してんだ
自分のしでかしたことを無かったことにはできやしない
だから出来ることをやろう

もしオレが唯一残された英雄であるなら
その引き金を引いたほうがいい
それでこれっきりにするんだ

彼は涙をぬぐい
明日がないかのように生きろと言った

そして他の連中に
誰も聞いた事のないような素晴らしい賛美歌を
ハチドリのように歌えと言った

オレたちはこの時代の英雄だ
だが悪魔がオレたちの頭の中で踊っている
オレたちはこの時代の英雄だ
だが悪魔がオレたちの頭の中で踊っている

コオロギがキミの為に歌う
何も言うな、音も立てるな
生命創造の瞬間だ

オレはミミズだって蝶に変えよう
この世界を感謝と共に呼び起こし変えてみせる

オレはキミのそばを離れたことがない
キミが迷子になったとしても、オレはすぐ後ろをついてゆこう
キミのよりどころとして

さあ、誰も聞いた事のないような素晴らしい賛美歌を
ハチドリのように歌おう

オレたちはこの時代の英雄だ
だが悪魔がオレたちの頭の中で踊っている
オレたちはこの時代の英雄だ
だが悪魔がオレたちの頭の中で踊っている


歌詞解釈と解説
一見すると非常にシンプルな歌詞ではあるが
その実、多重構造的に意味が隠されている
とても複雑な曲となっている

まず、歌詞の内容を要約するとどうなるか
この曲で言いたいことは
繰り返されるサビのフレーズ

We are the heroes of our time
オレたちはこの時代の英雄だ
But we're dancing with the demons in our minds...
だが悪魔がオレたちの頭の中で踊っている

この時代の=現代人→転じて現代っ子、つまり若者
英雄=自分たちが正義であり、正しく、そして強い
また、英雄は物語の主人公であることが多いのもあるので
世界は自分たちを中心に回っている
と言う解釈ができる

一方、続く歌詞では
頭の中で悪魔が踊っている
=自分たちが必ずしも100%正しいのではなく
時として、悪魔のささやきによって
過ちを犯しそうになる
あるいは犯してしまう
と言う意味合いが込められている

この「自分たちが時代の中心にあるが、かといって必ずしも正しいわけではない」
と言う考え方は
スウェーデンの考え方とマッチしているのだろうか
あるいは、視聴者の心を掴む類の言葉になるのだろうか

世界的に見ても、どの国も若者たちは
絶対に俺たちが正しいと豪語する大人や年よりも
盲目的に信じるのではなく、一歩引いて周りを見ている
と言った印象が少なからずある
それでももちろん、操作されて流されることも多々あるが

今まで常識だと思っていたこと
正しいと思っていたことが
インターネット、SNSの普及によって瓦解した例もあるし
自分にも非があるかもしれない
自分が加害者側に回るかもしれない

そういう可能性をどこかに留めておくヒーロー
あるいは、悪者に成り代わるかもしれないヒーロー

ヒーローと言えば
DC系のアメコミにこういう話が特に多いような気がする
バットマンやウォッチメンなど

ただ、まあ
この曲ではそこまで深いところまで掘り下げてるようではないので
参考までに


歌詞の仕掛け
この曲はいくつかの謎がある
それらを紐解いていくと、この曲を違った目で見ることが出来るかと思う

まず出だし
Don't tell the gods I left a mess
神様には言うなよ、オレは面倒なことを残した

ここの歌詞で重要なのは
主人公が全くもって『ヒーロー』ではないと言うこと
(一旦、前述の考察は置いておくとして)
日本人的に『神様』って単語が出てきても
キリスト教圏の人たちほど、
その言葉の持つ重要性は伝わらないだろうが
日本人的に言うなれば、「お天道様の下を歩けない」ようなもの
(最近の人にこれが伝わるかはなはだ疑問でもあるが)

さて、主人公は神様には言えない、
懺悔する事さえできないようなことをしでかしている
これを、あまりにも重大なことだから、と取るか、
それとも、あまりにも些細なことだから、と取るか
そこは読み手次第だが
歌詞は次のように続く

I can't undo what has been done
一度やってしまった事は、なかった事にはできない
Let's run for cover
(だから)共にそれを補うために奔走しよう

ここまでの流れで見えてくるイメージは
やはり『ヒーロー』から程遠いものである
何か、後ろめたいことをしでかして
それを神様には言うなと警告する
そして、一度やってしまった事を完璧に元通りにすることは不可能だが
神様の預かり知らないうちに
可能な限りもとの状態に戻そうと努力しようとする
正直に言えばいいものを、事もあろうに、
神様を騙そうと企むわけだ

その話がどうなるのか、と思いきや
歌詞の内容は唐突に変わる
What if I'm the only hero left
You better fire off your gun
Once and forever
もしオレが唯一残された英雄なら
これを最後に(きっぱりと決心して)
その引き金を引いたほうがいい

さきほどまで、主人公は英雄とは程遠い行動をしていたにも関わらず
突然「もしオレを英雄としてみるのなら」と話を続ける
そして、英雄に対して「キミ」がとならければならない行動が
You better fire off your gun
銃で発砲すること

過ちを犯した者を英雄として崇めるくらいであれば
いっそのこと、キミは英雄を撃つ(討つ)べきである
と言うことにも取れるが

あるいは
オレ(英雄)を目指しているのなら
スタートを切るべきだ
と促しているとも取れる

この時点ではまだ、物語の骨組みが見えそうである
主人公は過去に過ちを犯し
それを神様にばれない様に誤魔化そうとしている
しかし、そうする人間を英雄であると崇めるのならば
いっその事、討ち取ってしまったほうが良い

さて、ここから一気に複雑になっていくが

He said go dry your eyes
And live your life like there is no tomorrow, son
彼は涙をぬぐい
明日がこないかのように生きろと言った

「He」って誰だ
誰がこの一文を歌っているのか

「He」はさらに言葉を続ける

And tell the others
To go sing it like a hummingbird
The greatest anthem ever heard:
そして他の連中に
誰も聞いた事のないような最も素晴らしい賛美歌を
ハチドリのように歌えと言った

「A」 greatest anthemではなく
「The」 greatest anthemである
Anthem 賛美歌 と一言でいっても
葬式の時に使う讃美歌や
結婚式の時に使う讃美歌
イエスを賛美する歌等
その種類は多い

では、どの賛美歌を歌えと言っているのか?
そのヒントがハミングバードにある
ハミングバード、ハチドリは
ネイティブ・アメリカンにとって
幸せや愛を運ぶ鳥と言う意味がある

と言うことは
幸せや愛を賛美する歌を歌えと言っているのか?
直前の「明日がこないかのように生きろ」という
明日死ぬかもしれない覚悟で生きるからこそ
幸せや愛を賛美しよう
と言うメッセージと読み取れるが

問題は、ハチドリはヨーロッパに生息していないと言うことだ
なぜハチドリを選んだのか
スウェーデンの国鳥(ブラックバード)でもいいはずだ

あえて『ハミング』バードのように『賛美歌』を歌うことに意味があるように思う

口をあけず、ハミングをしているが
しっかりと賛歌を歌う
話が前後してしまうが
物語の主役が現代人であることを考慮すると

口を開けずに歌う→口を開けずに喋る
と、まずは置き換えることができ
ハミングバード=幸せの象徴
であるならば
同じく幸せの象徴である、チルチルミチルの『幸せの青い鳥』から
→同ロゴマークのTwitterの青い鳥
を連想することが可能だ
つまり、ハミングバードのような賛歌を歌おうとは
Twitter、ないし、SNSでの現代人らしい方法で言葉を交わそう(歌おう)
ただし、適当なことを言うのではなく「明日が来ないかもしれない」ぐらいの気構えで歌え
それが、素晴らしい賛歌になるはずだから
と言うように読み取ることが出来る

サビ
サビに関しては先に考察したので
スキップ

サビ後
The crickets sing a song for you
コオロギがキミの為に歌う

日本人にとっては、コオロギが歌うこと自体は
そこまで不自然なことではないと思う
この一文を見ただけでも、お洒落、詩的、と取るか、夏・秋らしい取るか
風物詩として取ることになるだろう

西洋におけるコオロギの意味を調べていると
中経出版から出ている『世界宗教用語大事典』で面白い記述があった

バッタ目コオロギ科の昆虫。
この鳴き声を楽しむ習慣は各地にあるが、
これを神の声に擬して神託を得ようとする地方もある(ギリシアその他)。
だが、その声を全く反対の死の予兆とする所もある(西欧)。
イギリスでは、これが鳴けば嵐がくるとし、
フランスでは、この虫を家庭安楽の象徴とする。

引用ここまで
(引用元http://www.weblio.jp/content/%E3%81%93%E3%81%8A%E3%82%8D%E3%81%8E

西欧においては、幸福と不吉、どちらかの暗示となるそうだ

ただ、北欧での意味合いが見つからなかった
これで見つかっていれば話も早いのだが
それでも、続く歌詞によって
少なくともコオロギに良いイメージがあると言うことだけは分かってくる

Don't say a word, don't make a sound
何も言うな、音も立てるな
It's life's creation
生命創造の瞬間だ

コオロギの歌声に対して
聞こえなくなるから音を出すなと命令しているのか
神聖な「Life's creation」を見るのに邪魔だから命令しているのか
あるいはコオロギの誕生の瞬間か

ともかくとして、コオロギの歌声に耳を貸さなければならないと言うことは
それだけコオロギの言葉が重要であると言うこと
なら、吉兆であると考えていいはず

ちなみに
コオロギの歌声を不幸の予兆と取ったとしても
意味は通じることになる
というのも、
英雄と悪魔
神様と神に反する行動
幸運のハミングバードに対して、不幸のコオロギ
と相反する要素が連なることにもなるので
これはこれで英雄と悪魔の
「何が正しいのか」と言う問題提起にも繋がってくる

続く歌詞
I make worms turn into butterflies
オレはミミズだって蝶に変えよう

「Life's creation」はこちらにかかっている可能性も大きい
芋虫を蝶に変えて見せるのではなく
worms ミミズ を蝶に変えてみせるという
不可能を可能にしようという言葉

なぜ不可能を可能にしよう、と唐突に言っているか
Wake up and turn this world around
In appreciation
この世界が感謝で満たされるよう呼び起こし、変えてみせる
逆に言えば、世界は感謝で満たされておらず
そこにはハミングバード(幸せや愛)を賛美するような世界も存在していない
ということ

平和な世界が存在しておらず
また、それが不可能なことであると分かっているからこそ
不可能を可能にして見せよう
という言葉の意味が効いてくる

He said I never left your side
彼は、オレはキミのそばを離れたことがない、と言った
再び「彼」の登場である

When you were lost I followed right behind
Was your foundation
キミが迷子になったとしても、オレはすぐ後ろをついてゆこう
キミのよりどころとして

ここは素直に
後押ししてくれていると取るべきだろう
特別難しいことを言っているわけでもないし

Now go sing it like a hummingbird
The greatest anthem ever heard:
さあ、誰も聞いた事のないような素晴らしい賛美歌を
ハチドリのように歌おう

そしてサビへ

先に書いたように
この曲の歌詞にはいくつか
矛盾点、相反する性質を持った要素が意図的に盛り込まれている
英雄と悪魔
神と罪人
英雄と罪人
コオロギの意味(国によって幸運にも不幸にもなる)
ハミングバード(鳥)とコオロギ(虫)
(ハチドリは虫を捕食しないが)
ハチドリの賛歌とコオロギの歌
ミミズから蝶

これらの矛盾点、相反する要素は
それぞれが独立しているように見えるが
その実、全てがサビの言葉
We are the heroes of our time
But we're dancing with the demons in our minds...
にかかってくる

つまり、価値観や形は違えど(どんな国の人間でも)
ヒーローの中に住まう悪魔
矛盾や相反するものは誰の中にでも存在している
自分たちが正しいと思っていても
何かのタイミングで(いわゆる魔が差して状態で)英雄でなくなる可能性がある
と言うメッセージだと考えることが出来る


「He」の正体
唐突に現れる「He」とは誰なのか
順を追っていくと

最初の登場人物は、何らかの過ちを犯した英雄
それを神様に言うなよ。見てないうちに何とかするから
と奔走する

過ちを償ったのかどうか
次の歌詞で、英雄は読み手・聞き手に
英雄を討ち取るかどうかの判断をゆだねてくる
自分は英雄と呼ばれてはいるが
過ちを犯した人間でもあるのだから
断罪するのは次の世代の君たち次第だ、と語る

これは、ある意味で、戦勝国の英雄のことを言っているようにも受け取れる
英雄が英雄たるゆえんは、同じだけの過ちを犯したからだ、と
そう考えると、全体の矛盾と相反する要素にもつながってくる

英雄に引き金を引く判断をゆだねられた登場人物が
本当に引き金を引いたのかどうか

続く歌詞で「He」は登場する
He said go dry your eyes
And live your life like there is no tomorrow, son
彼は涙をぬぐい
明日がないかのように生きろと言った

そして、サビの
We are the heroes of our time
オレたちはこの時代の英雄だ
に繋がってくる

つまり
最初の登場人物が
銃の引き金を引くかどうかを別の登場人物(ないし、視聴者)にゆだねると同時に
主人公も最初の英雄から次の登場人物に切り替わっているということだ

なので
「He」=最初の登場人物
である、ということが分かる




はい
ということで
この辺りで今回は考察をやめておこうと思う
あらかた、読み込める部分は全て読んだと思うし

ただ、例によって深読みしすぎな考察でもあるので
本当にこれであってるのかどうかは分からない
分からないけども、全体的に偶然とは思えないほど
一つのテーマに向かって
色んな要素が収束していってるようなので
一つ一つの謎の解明はこれであってると思う

別解釈や間違い指摘などありましたら
ぜひよろしくお願いいたします

次>>
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記事目次
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公式歌詞
https://www.eurovision.tv/event/lyrics?song=32963

Eurovision 公式HP
http://www.eurovision.tv/page/timeline

YouTube公式チャンネル
https://www.youtube.com/user/eurovision/featured

Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Eurovision_Song_Contest_2015


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