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Eurovision 2017 ベルギー代表Blanche の City Lights 和訳・歌詞解釈と考察

ユーロビジョン2017
ベルギー代表の曲の、比類なき美しさは
もはや芸術の域に達している


というようなことを
楽曲構成とMV考察記事を先に上げていて
そちらでさんざん解説した話だ
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-4659.html

では、歌詞はどうなのか?

Blanche - City Lights

この曲の歌詞
非常にシンプルな歌詞ながら
難解さで言えばイタリア代表に並ぶレベルで
むしろ、答えがあるイタリア代表の方が簡単


Eurovisionグランドファイナル


歌詞
All alone in the danger zone
危ない場所でただ一人
Are you ready to take my hand?
私の手を取る準備はいい?
All alone in the flame of doubt
ウソの炎の中でただ一人
Are we going to lose it all?
私たちは全部を失うの?

I could never leave you and the city lights
私は絶対にアナタと都市の光を置き去りに出来ない
I could never beat the storm in your eyes
私はアナタの瞳に宿る嵐を倒すこともできない
The storm in your bright eyes
アナタの輝く瞳の中の嵐を

All alone in the danger zone
危ない場所でただ一人
Are you ready to take my hand?
私の手を取る準備はいい?
All alone in the flame of doubt
ウソの炎の中でただ一人
Are we going to lose it all?
私たちは全部を失うの?

Looking between the space and the city lights
宇宙(そら)と都市の光の狭間を見つめる
All we are is in the stars in your eyes
私たちがいるのはアナタの瞳に宿る星の中
The stars in your dark eyes
アナタの暗い瞳の星の中の

All alone in the danger zone
危ない場所でただ一人
Are you ready to take my hand?
私の手を取る準備はいい?
All alone in the flame of doubt
ウソの炎の中でただ一人
Are we going to lose it all?
私たちは全部を失うの?

Let’s put some light into our lives
私たちの生活に光を灯そう
But keep the storm that’s in your eyes
でもアナタの瞳の嵐はそのままに
Let’s put some light into our lives
私たちの生活に光を灯そう

All alone in the danger zone
危ない場所でただ一人
Are you ready to take my hand?
私の手を取る準備はいい?
All alone in the flame of doubt
ウソの炎の中でただ一人
Are we going to lose it all?
私たちは全部を失うの?

All alone in the danger zone
危ない場所でただ一人
Are you ready to take my hand?
私の手を取る準備はいい?
All alone in the flame of doubt
ウソの炎の中でただ一人
Are we going to lose it all?
私たちは全部を失うの?

To lose it all
全部を失う
To lose it all
全部をなくす


歌詞解釈と解説
さて、この曲の考察だが

実はこの曲、元々のデモバージョンでは
「City」と「Light」以外の歌詞が
全て架空の言語で表記されていたらしい
http://www.eurovision.tv/page/history/year/participant-profile/?song=34603

デモバージョンの架空言語で何を伝えたかったのかは定かではないが
少なくとも、何らかの意図があってそうしたのだろうと言うことは予想できる

英語の曲として完成させるに当たって
「City」「Lights」 の二つの単語から歌詞を作り
楽曲構成、歌唱構成、MV構成へとつなげていったことを考えると
歌詞の内容も楽曲構成につながりのある内容だと考えるのが普通だろう


そのため、歌詞解釈と解説の前に
まずは前回の楽曲構成記事を先に読んだ方が
全体像を掴みやすい↓
Eurovision2017 ベルギー代表曲の楽曲構成が素晴らしすぎる
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-4659.html

この記事↑で私は、
楽曲の構造と歌唱で
『City Lights』=都市の明かり
の持つ、人間味のある温かさと、人工物の無機質さを
同時に表現していると考察した

この考えを前提に持っておくと
歌詞の内容を理解するのが非常に楽になる
なので、今回は上記記事を読んでいただいていること前提で話を進めようと思う

今回かなり長いので、簡単に済ませたい場合は、
後半の『要約』の項目と
上記記事を読んだら、大体の内容はつかめるはず


さて
この曲の歌詞は
(無理やり解釈すれば)ラブソングとして受け取ることもできるが
上記の通り『City Lights』というタイトルを表現しているという前提で話を進める

登場人物
主人公である読者と
読者に声をかけてくれる歌い手
の二人

主人公のアクションは皆無
あなたはBlancheの言葉に耳を傾けることしかできない

歌い手たるBlancheのアクションは
主人公を危険な場所から連れ出そうとしてくれるということと
主人公の瞳を見つめていること
そして、主人公の瞳に反射している景色を見つめることの3つのみ

登場人物たちのいる場所
夜景の中
とりわけ、夜闇にまぎれかけている状態
イメージ的には路地裏に入るかはいらないか
あるいは片足突っ込んでいる状態
このイメージ自体は、歌詞の中でも後半以降にならないと分からない


歌詞の内容
Chorus(サビ) と Verse (Aメロ)をひたすら繰り返すだけ

Chorus, Verse1&2, Birdge それぞれ分けて読んでいこう

サビ
All alone in the danger zone
Are you ready to take my hand?
All alone in the flame of doubt
Are we going to lose it all?

この中で特別、意味が分かりにくいのが
The flame of doubt
直訳すると「ウソの炎」

ウソの炎とは何か
作り物の炎
すなわち人工光を指しているのではないかと考えている
つまり、蛍光灯や街灯、看板のネオンなどのことだろう

街灯りの中に居続けると
主人公とBlancheは全てを失う可能性がある
同時に、今主人公たちがいる危険地帯から抜け出さなければならないので
Blancheはあなたに「私の手を取る準備はいい?」と尋ねてくる
ここで意味が分からなくても
後半の歌詞を読んでいけば全体が見えてくるので、いったんこのまま置いておく

ここで気をつけなければならないのは
街灯りの中≠危険地帯
ということ
続きの歌詞に理由がある

Verse 1
I could never leave you and the city lights
I could never beat the storm in your eyes
The storm in your bright eyes
ここで先ほどの、『街灯りの中≠危険地帯』が表現されている
Blancheは、あなたを危険地帯から助け出そうと手を差し伸べてくる
その時に言うのが「私は絶対に『アナタと都市の光を』置き去りに出来ない」
「アナタを置き去りにできない」だけならまだしも
「都市の光」から離れることもできない
と同時に伝えているのだ

このことから、二人は危険地帯から脱しようとしているが
Blanceh は少なくとも、街灯りから離れることを考慮していないことが分かる

続く歌詞で、Blancheは
あなたの瞳に宿る嵐に打ち勝つことができないと言う

瞳に宿る嵐は、複数の受け取り方ができる
あなたの荒れている心、という受け方もできるし
危険地帯が、アナタの心の中にある、という受け方もできると思う
都市部の高速道路とかの、光跡夜景なんかは、光の嵐にもなると思う
それが瞳に写っているのであれば
まさしく『輝く瞳の中の嵐』と表現できるだろう

Verse2
Looking between the space and the city lights
All we are is in the stars in your eyes
The stars in your dark eyes
宇宙(そら)と街灯りの狭間を
私はビルの屋上だと考察している
私たちはアナタの瞳に映る星々というのが
瞳に映る星々=眼下の街灯り

また
瞳の中の嵐の時はbright eyes で
瞳の中の星々の時はdark eyes という対比にも注目したい


Bridge
Let’s put some light into our lives
But keep the storm that’s in your eyes
Let’s put some light into our lives
ここでようやく、主人公たちのいる場所が明らかになる
歌詞の内容的には
私たちの人生に明かりを灯そう
ここから先は明るい人生を歩もう
とBlancheが優しく声をかけてくれる部分

と、言うことは
現在の状態は明かりが灯っていない
暗い人生を歩んでいる、と言うことになる
人生が暗いままではいけないから、明かりを灯そう、と提案するのだが
これと似た構図の場面が、既に出ている

サビの
All alone in the danger zone
『危険地帯』だ

主人公たちのいる場所は
デンジャー・ゾーンの中であり
かつ、明かりの灯っていない、暗い場所
つまり、アナタの人生は今、暗い時代になっているということ

そうして見えてくるのが
The storm in your bright eyes

All we are is in the stars in your eyes
The stars in your dark eyes
と言った、アナタの瞳に注目した描写
アナタの瞳には『City Lights』が反射して映っているのだが
ともすれば、それはアナタ自身が街明かりの見える暗がりにいるからだ、と言うことが分かる

街明かりの中心にあれば
例えば星の煌きは瞳の中で輝かないだろうし(比喩表現は一旦置いといて)
暗がりにいれば、街明かりは普通よりずっと力強く輝き、嵐のように渦巻くわけだ

これを、put some light into our lives
のように、比喩表現的に解釈すると

光=人工物→人間の温かみと冷たさ
転じて、人間らしさである、ということが分かる

つまり、City Light で表現しようとしている
あなたの瞳に映る光は
輝きの大きさは違えど
あなたが憧れるものであったり
単純に人間そのものを象徴としているということだ

そうすると、
All alone in the flame of doubt
この歌詞の意味も見えてくるだろう
Flame of doubtが人工灯の象徴であることは先に説明したように
また、光=人間であることも説明したように
ということは、人々の中であなたは一人ぽっちである
というように読み取れる


要約
あなたは今、暗い人生を歩んでいます
そして、暗がりを歩く人生だからこそ
人々の姿は輝いて見え
夜景は一層、美しく見えています

そこへ、あなたの導き手(Blanche)がやってきます
「このまま暗がりにいると危険です
あなたは自分の持っているものを全て失うでしょう
私と一緒にここから抜け出しましょう
あなたを街灯りの元まで連れて行ってあげます」

街灯りのもとに行けば、あなたの人生に光が灯ります
明るい人生を送ることができるでしょう


という歌詞なんじゃないでしょうか
ラブソングとして受け取ることもできますが
この内容なら『City Light』というタイトルに
人の温かさと冷たさが表現できるんじゃないかと思います


最後の謎
Are we going to lose it all?
各サビで繰り返されるこの歌詞
単純に、暗がりにいるままだと、全てを失うかもしれない
と警告しているわけだけど

歌詞のラストは
Are we going to lose it all?
To lose it all
To lose it all
疑問符が消えている
そうなると、意味合いが変わってくる
そこまでは分かるんだけど
現状での解釈では
それがどう変化していくのかが分からない

全てを失うのか? → すべてを失う
あるいは、自らの意思で意図的に手放す
とも取れる
が、定かではない

この部分については
Eurovisionセミファイナル、およびグランドファイナルで
Blanceの新しい解釈によるパフォーマンスに
答えが詰まっているように思う

Eurovision セミファイナル
およびグランドファイナルでの
City Lightsの新たな解釈による歌唱とその考察

この曲は都市明かりの持つ温かさと冷たさを
同時に表現しているのではないだろうか
と、上で考察した

この考察自体は、最初のリンク先別記事で書いたように
MVやレコーディング音源で得た印象をヒントにしたもので
概ね、Blancheの感情を感じさせない歌唱方法と低い歌声
バックコーラスとして使っている彼女自身の高音域の音源
この二つが同時に流れているからこそ
人工的な灯りならではの、『冷たい温かさ』を感じられていた

ところが、Eurovision の大会が始まり
セミファイナル、ファイナルと勝ち進んだBlancheのパフォーマンスは
MV等から得られるイメージとは全く違っていた

Eurovisionライブでの歌唱方法、コリオグラフ、表情の演技を細かく見ていこう

楽曲が始まってからしばらくのパフォーマンス
しばらく、と言うより
転調するBridgeまでの歌唱ほぼ全てであるが

Blanche の歌声は、MVの通りに
低いキーから歌いだしている
歌唱はとても安定していて、ブレがない
このことから、先の歌詞解釈と考察で書いたように
歌いだしからしばらくは『感情のない歌唱』と、とることもできるだろう

しかし、注目すべきは声色ではなく
その表情である

Blancheの表情を見てみると
ほぼ無表情で歌うよう徹している

これ自体は、先に書いたMVの考察的に言っても
楽曲のイメージが「無機質性の中の温かみ」であるのだから
むしろ、感情が存在しないかのように歌う方が正解と言えるだろう


そして、そこからの
Bridgeでの歌唱
https://youtu.be/oxsCmChDYwA

ここからの変化は、楽曲の変化以上に
Blancheの歌唱や表情の動きが非常に目まぐるしく変わっていく

セミファイナルよりも、グランドファイナルでの歌唱の方が
Bridge前後での歌唱の差がより明確になっているため、分かりやすいと思うが
Bridgeで歌声を低音から中音域に上げて以降のBlancheは
明らかに楽しそうにしている

MVでの歌唱も含め、Bridgeまでの彼女の歌唱は
徹底して感情を排除した歌い方をしていたと言うのに
ここでBlancheは、感情を込めて
ジョイフルに歌っている

それも、ぎこちないながらも、小さなステップを踏むという
喜びを表現するかのような
コリオグラフつきである


Bridgeでのコリオで最も注目すべきは
体を揺らしながらのコリオだ

と言うのも、それまでの、腕や指先を使った振り付けは
明らかにプロがしっかりと指示をしていて
入念に準備を重ねているのが分かるし
Blancheもしっかりと練習してきているのが明白だと言うのに

Bridgeで唐突に
Blanche本人が考えたのではないかと疑うほどに
実に素人臭い振り付けなのである

指示された内容も、想像するに
「自分なりに「今が楽しい」とか「幸せ」を表現してみて」
おそらくこういったものなのだろう


そこから
直後に再びやってくるChorus
https://youtu.be/oxsCmChDYwA

ファルセットChorusパートに入ると
はた、とBlancheの顔から「喜びの色」が消え去る

ファルセットChorusが終わるまでの、Blancheの表情に注目してほしい
どこを見ているのか分からないような表情をしているのが分かるだろうか
特に、Blanche の『眼』には
喜びはおろか、覇気や生気と言ったものすらも感じられない
ただひたすらに、無垢な瞳となってしまっているのである


一見すると、無表情、無感情のようにも見えるが
しかし、ここでの『無』とは
Bridge前までの『無』とは質の異なるものであることが分かる

Bridge前までの無表情は
無表情にしていなければならないと、肩に力を入れた状態の表情
低音での歌唱もあって、仏頂面で愛想もなく歌っているように見えるだろう
Bridgeの喜びに満ちた歌唱と見てしまえば、なおの事、表情が硬いことが分かるはず

しかし、Bridge後の無表情は
弛緩した状態の無表情に見えないだろうか
ただただ何も知らない、純粋純真無垢で
あるいは、おぼこい表情にも見える

この表情
この眼の演技だけで、多くを語り、見せるのは
加減も含めて、極めて難しいもののはず
なにせ、ファルセットで声を震わせながら歌っているのだから
声だけを聴いた状態では、むしろか細く弱々しい状態に聞こえてしまう
それを、目の演技だけで、ここまでの無垢な無表情を演出するというのは
相当、演技力が高くなければできない芸当である

そしてラストのChorus
https://youtu.be/oxsCmChDYwA

無感情でもなければ、ジョイフルでもない
まさに、感情を爆発させるかのような
泣き叫ぶような歌唱である
Bridgeからchorusで一旦、落ち着いたかと思われていた彼女の歌唱は
感情なく歌うわけでも、Joyと共に歌うわけでもなく

まるで、悲痛な叫びを上げるかのように
あるいは押さえきれない涙と共にか細い声を出すかのようである

人によっては、ラストになったとたんに
歌唱がガタついているようにも聞こえるようだが
とんでもない

ラストの歌唱は
曲との距離感が極めて近く
そして表現力の高さがあまりにも高い


整理すると
1.
・歌いだしからの歌唱と、歌詞、そして曲調は、全て一定であり、
 同じ事をひたすら繰り返すつくりになっている
・表情に関しても、徹底して感情があることを見せることがなく
 歌い方と併せて見ると、実に機械的で無機質な感じがする

2.
・Bridgeになると、Blancheは歌声で、表情で、体の動きで
 明確に感情を表に出す
・そして、それは喜びに満ちたものであり
 ぎこちないながらも等身大の女の子が
 自然な笑顔を作っているように見える

特別、つたなくぎこちないダンスコリオグラフによって
『等身大』が効果的に演出されていると思う

3.
・Blancheの表情から笑顔が消える
・歌詞や曲は1.と同じChorus
・歌声はか細く、弱々しい
・震え声で、今にも消え入りそうであるように聞こえるが
 その表情には、悲しみや憂いなどは一切なく
 吸い込まれそうなほどに無垢な瞳をしている

4.
・終わりは間近であり
 楽曲も、これまでで一番の盛り上がりを見せる
・そして、Blanche自身もまた、3分間の中で最も感情をあらわにして叫ぶ

という流れになっていることが分かる
この構造自体はMVやレコーディング音源で見聞きできるものと
そこまで差異はないのだが
ライブパフォーマンスでは、そこからさらに世界やイメージが広がるように歌っている

特に、ライブパフォーマンスでの表情、眼の演技力の高さは
並み居る強豪国の中でも圧倒的に抜きん出ていると言えるだろう


さて、ライブパフォーマンスにおける
City Lightsの物語についてだが
受け取り手によって解釈やイメージは千差万別で変わるとはいえ
一つ、この曲のイメージと歌詞の新しい解釈を置いておこうと思う

1.
仕事などで、社会に溶け込むため
自分の感情を押し殺して働く少女
彼女はある日、そんな生活から抜け出させようとする男性と出会う

All alone in the danger zone
そんな生活をいつまでも続けていたら
今にきっと壊れてしまう
Are you ready to take my hand?
だから、ここから抜け出そう
脱出する気があるのなら、私の手を取りなさい
All alone in the flame of doubt
心を殺して、仕事に明け暮れて、寝るためだけに家に帰って
世の中が、そういう生活を幸せなことだと吹聴していても
そんなものは欺瞞に過ぎない
それだけが幸せなわけではないのだから
Are we going to lose it all?
だから、本当に心が壊れてしまう前に、ここから出よう
男性はそう言って、優しく手を差し伸べた

I could never beat the storm in your eyes
The storm in your bright eyes
男性の眼の中には、輝きがあった
生きることに対する夢と希望
生きるうえで必要な活力
力強い心の嵐が、彼の瞳の中で輝いていたのだ

少女は、男性の心に、熱意に惹かれていた
しかし、今の生活を捨てて飛び出すだけの勇気も無かった
All alone in the flame of doubt
たとえ欺瞞だらけの都市灯りの中にあったとしても
Are we going to lose it all?
それを手放せば、私のは何も残らないのでは?
I could never leave you and the city lights
私はアナタと離れ離れになりたくない
だけど、この都市の光から離れることもできない

心を取り戻しつつある彼女は
感情を押し殺そうとしつつも、酷く葛藤することとなった

2.
しかし、彼女は決断した
Let’s put some light into our lives
男性と共に新しい生活を手に入れようと考えたのだ
But keep the storm that’s in your eyes
彼の瞳の輝きに、心の輝きに惹かれ
Let’s put some light into our lives
彼との生活を、頭の中で思い描くようになったのである
今、彼女の瞳は幸せの色に染まっていた

3.
ところが、男性がいるはずの場所まで言った少女は
思いがけない光景を目の当たりにする
約束の場所に、彼の姿がなかったのである
All alone in the danger zone
危ない場所で、私はただ一人
Are you ready to take my hand?
アナタは私の手を取ってくれるんじゃなかったの?
All alone in the flame of doubt
ウソの炎の中でただ独り
Are we going to lose it all?
私は心から求めた全てを失うの?

4.
一人残された少女は
むせび泣くしかなかった

ベースとなる物語は
こういった形のものになるのではないだろうか
心を殺さざるを得ない状況を
SFチックに妄想して
ディストピア的近未来世界で生きる、感情を抑制された少女と
感情を持つという犯罪を犯しつつも、自由に生きる男性との恋愛
と言うとらえかたをすることも出来るし
(その場合、男性とは死別とか)

あるいは、今まで自分の事を機械生命体だと思い込んでいた少女が
ふとしたきっかけで、そうではないことに気が付いて感情を手に入れたが
それが原因で、多くを失っていく物語、という見方も出来る

なまじ
楽曲の雰囲気が雰囲気なだけに
SF的なイメージで想像するのが一番簡単だろうし、しっくり来るかと思う

が、純粋なラブソングとして解釈するのは
どうにも難しいような気もする
というのも、登場人物二人の性別が分からない以上
男X男や女X女の組み合わせでも読めるし(もちろん年齢差も変わるだろうし)
なんなら、主人公X光の擬人化した姿
と言う読み方も出来なくはない
(このあたりが、英語の強みか)

ただ、はっきりといえることは
(歌詞の真意はともかく)少なくとも、こうした物語のイメージ像を持って
Blanceのライブパフォーマンスを見れば
ライブにおけるコリオグラフの意味や
表情の変化に秘められた意味
そして、歌詞の意味すらも
はっきりとした形で理解できるだろう、ということだ

そして、その先に見えるのは
きっと、MVやレコーディング音源が持っていた
人工的な灯りの持つ、冷たい温かさとはまるで違う
非常に人間味溢れる世界観なのではないだろうかと思う


答え

ラブソングだそうです

では、純粋なラブソングとして解釈して見ていきましょう
ここまでの考察は、
歌詞に書かれてある言葉の全てが
歌い手であるBlanche(主人公の女性)のセリフである
と言う前提のもとに成り立っているが

そうではなく
Blancheは女性と男性を一人二役で演じ分けている
と言うように考察することもできる

この時点で、すぐに察していただけると思うが
前半の低音パート=男性
Bridge~ラスト=女性
と言う考えである

ただし、これは歌声のみでの切替であり
ステージに立っているのはBlancheのままだ、と考えるべきだろう
と言うのも、ライブでのBlancheの表情の変化は
やはり主人公の女性の心境の変化を表している、と考えるのが自然だからである

イメージしやすいように説明すると
先に書いたように
イントロからBridgeまでのBlancheは
Bridge後の無表情とは違って、肩に力の入った仏頂面をしている
この時の、強張った表情と言うのは
眼前に現れた男性に対しての警戒心の表れと解釈することができ
そして、Blancheの低い声色は、彼女の耳に入ってくる男性の声、と解釈できる

そうすると、歌詞の内容も変化してくるのだが
Bridgeまでの歌詞は
All alone in the danger zone
Are you ready to take my hand?
この部分は男性が手を差し伸べるセリフとして
All alone in the flame of doubt
Are we going to lose it all?
こちらは、男性のことを信用していない女性のセリフとして
アナタの言葉はウソの炎のように聞こえる
それを信じてしまうと、私は全てを失うかもしれない
と言う、疑心に囚われている歌詞に見えてくる
ライブパフォーマンスでの表情や歌唱と照らし合わせると
danger zone では男性の声
flame of doubtでは疑っている女性の声
と解釈することもできると思う

あるいは、男性の手をとってしまうと、それまでの自分を捨ててしまう
と言う意味合いでAre we going to lose it all?
だけど、本当は心のどこかで彼についていきたいと思っている
と言う意味合いでAll alone in the flame of doubt
というように解釈することができる

続く歌詞は、男女の感情がよりない交ぜになっており
I could never leave you and the city lights
I could never beat the storm in your eyes
The storm in your bright eyes
どちらもが同じ事を言っていると解釈してもいいと思う
なまじ瞳の中で、英語における『争いや問題の象徴』であるstormが輝き
渦を巻いているのだから
互いに譲り合えず口論をしているというようにとることもできるので

口論の末に
二人はChorusを繰り返す
結局、平行線のまま、二人の意見がかみ合うことがないためか
歌唱での声色の変化もなく
表情の変化ない、同じ状態が続いているように見える
二人の関係にはなんら変化が起きていないのに
時間だけが過ぎていっていることの表現と言う解釈も出来るだろう
ただし、この解釈が出来るのは、二度目のverse前まで

二度目のverse以降で
二人の考え方に変化が生まれてくる
Looking between the space and the city lights
All we are is in the stars in your eyes
瞳の中にあるのは『嵐』ではなく『星』に変化しており
さらに、都市の光と光の間の虚空を眺める描写がに変化している
特に重要なのはLooking between the space and the city lightsの部分で
通常、都市の眩い明かりに囲まれている状態では、星の光を見ることは出来ない
しかし、主人公、あるいは二人には、相手の瞳の中に星を見ている
たとえ昼間の太陽や、都市の明かりのように、眩い光に遮られ
星の光が見えなかったとしても
そこに星があることには変わりない

互いの瞳の中にある星の輝きが、嵐によって遮られていたが
抱えていた問題が解決したのか
嵐が過ぎ去った今、星の輝きを見ることが出来るようになった
という解釈をすることが出来る

そして、Bridge前の最後のChorus
ここまでの解釈を前提にしていると
ここでの歌詞の意味合いは、最初のChorusとは大きく変わっている
All alone in the danger zone
手を差し伸べてくる相手は、安全圏にいるからこそ、
主人公が危険地帯にいるように見える
Are you ready to take my hand?
そして、安全圏にいるのだから
危ない目に遭いそうな主人公に対して手を差し出そうとする

逆に、主人公Blancheは
All alone in the flame of doubt
いつの間にか都市の光から外へ出てしまっている相手を見て
自分はまだ「ウソの炎=人工の灯り」の中に取り残されていると知る
あるいはシンプルに、自分の気持ちにウソをついてまでここに残るべきなのか
Are we going to lose it all?
相手の手を取ることによって全てを失うのではなく
これまでに自分が積み上げてきたものをかなぐり捨てて
一緒にCity Lightsから抜け出すべきなのだろうか
と、葛藤している描写に見えてくる

ただし、ライブパフォーマンスでは
Birdge前Chorusの歌唱が準決勝と決勝とで少し違っているため
主人公側のアクションを複数の見方で考える必要がある
セミファイナルでは笑顔で、ファイナルでは無表情で歌っているので
この歌唱を考慮して考察すると
セミファイナル=差し出された手を取る決心がついた
ファイナル=差し出された手を取る決心がつかない
という解釈に分かれる

ただし、解釈が分かれようとも
それはBridgeでの歌詞にはあまり影響が内容に思う

Bridgeになると
Blancheはジョイフルに、全身で喜びを表現しながら歌うようになる
Let’s put some light into our lives
私たちの生活に光を灯そう
City Lightsではなく
some light を
私たちの生活を彩る私たちの光を

主人公は手を差し伸べてくれた相手との幸せな時間を想像する
差し出された手を取っていようと、取っていまいと
どちらにせよ、主人公は妄想の中で一番幸せな瞬間をイメージする
だが、その夢は叶うことがない

Bridge後のChorusで
Blancheは放心したような表情をする
以降、BlancheはBridge前までのような低音で歌うことはなく
続くChorusでむせび泣くような声で歌う

このことから
主人公のもとから相手が離れていってしまったことが分かる
それも、気がついたら相手がいなくなってしまった、と言うニュアンスが強い

Bridge直後とラストのChorusの意味を考えてみると
放心状態での歌唱では
相手の声と自分の声が、頭の中で反響しているのではないかと思う
恋人がいなくなってしまったという事実を前にして
走馬灯のようにこれまでの思い出が反復している
表情だけで何を表現しようとしているのかを見れば
あまりに動揺して何も考えられなくなっている、と読み取れるが
歌詞と一緒に考察すると、そうした読み方が出来るのではないだろうか

そして、ラストChorusにいたる、と言うわけだ


Blancheはたびたび
インタビューで歌詞の意味を尋ねられたとき
説明しようとしても、上手く説明できないでいたが
こうしてみると、Blancheのライブでのパフォーマンスは
言葉では言い表せない彼女なりの解釈(での歌詞の世界)を、
忠実に再現しようとしている、と言うことが分かる

コリオグラファーありきでのパフォーマンスである都合上
厳密に言えばBlancheの言葉でライブパフォーマンスをしているわけではないだろうが
それでも彼女なりに噛み砕いて自分のものにしたようにも見えるし
……とはいえ、これすらも解釈の一つに過ぎないが

先に書いたように
この曲は元々、架空の言語で書かれていたらしく
その中にたまたまあったCity と Lights と言う部分のみを抜き出し歌詞に仕上げたのだという

と言うことは
やはり歌詞に意味はほとんどなく
また、ストーリーも用意しておらず
コリオグラファーの指示も、プロデューサーの指示も含め
全ては読み手と歌い手の解釈、さじ加減次第で変化する曲なのだろう
と言うのが正解のように思える

先日、英国でのヒットチャートにも上がったとのことなので
そうした、想像力を沸きたてさせる作りになっているところが
この曲が人気である理由の一つで
そして、魅力と魔力の源になっているのではないでしょうか


その他
正直この曲
極めて異質な曲だと思う
過去どの出場者の曲とも違う

この手の、
歌手と楽曲との距離が近すぎて
もはや一体化してしまっている曲は、確かにある
そうしたジャンルの中でも
この曲は特別、一体化率というか
シンクロ率が高い曲だと私は思う

ほんと、美しい曲だ
綺麗な曲とは違う美しさがある
言うなれば、刀の美しさに近い
機能性をとことんまで突き詰めた機能美のような美しさだ


おまけ
Blanche の City Ligts をイメージした小説を書きました
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-4865.html


>>次
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-4672.html
<<前
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-4659.html

もくじ
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-4487.html

歌詞参照元
http://www.eurovision.tv/event/lyrics?event=2173&song=34603

Eurovision図鑑
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-3965.html

Eurovision 公式HP
http://www.eurovision.tv/tag/expand/2017

YouTube公式チャンネル
https://www.youtube.com/user/eurovision/featured

Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Eurovision_Song_Contest_2017


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