Eurovision 2017ポルトガル代表 歌詞解釈と解説を大量に追記

ポルトガル代表Salvador Sobral - Amar Pelos Dois の
歌詞解釈と解説記事について、
前回の記事の内容が、個人的に納得のいくでき出なかったので
今回、大量に追記をいたしました。

追記内容に関しましては以下の通りです

・MV考察
・歌詞から連想したポエム
・歌詞から連想したSS
MV考察
Amar Pelos DoisのEurovisionの公式MVは
国内予選大会の映像をそのまま丸々使っている
映像にフィルターかけてる程度で
差異はほとんどない

お金のない国はMVにあまり力を入れることができなかったり
時間的な都合でMVを作らないことも多いため
そう言う側面が強いのだろうと思う

が、同時に
こと、Amar Pelos Doisに関しては
実はライブパフォーマンスこそ
この曲の世界を正確に伝えられているので
MVを作る必要がないのではないか思う


繰り返しになるが、
この曲は先に書いたように
1.別れた恋人のことを追い続ける主人公が
2.第三者に、いかに主人公が恋人のことを愛していたかを伝えてほしい、と言い
3.恋人への想いを語る
という歌詞になっている

そのことを
しっかりと念頭に置いて
オフィシャルビデオを
単なる国内予選決勝映像の
使いまわしとしてではなく

MVとして
ミュージックビデオとして
見てもらいたい


お分かりいただけただろうか

何が言いたいのかというと

歌詞の冒頭の
Se um dia alguém perguntar por mim
いつの日か、もしボクの事を尋ねに来た人がいたら
Diz que vivi p’ra te amar
ボクは独りで君を愛し続けたよ、と伝えておくれ
この部分の歌詞

この歌詞の部分によって
会場にいる観客や審査員はおろか
スタッフの面々も含めた、あの場にいた全員
そして、スクリーン越しに見ている
視聴者全員に向けて歌っているように見えるということだ


この際
サルヴァドールのお姉さんが
この曲を作ったことは一旦、忘れて


まさしく、歌詞の主人公がそこにいるという風に見ると
ポルトガルの国内予選大会決勝というこの場で
さらに言えば、来るEurovision セミファイナル・グランドファイナルという
大きな大きなステージで
物語の主人公が恋人に向けてメッセージを送っているように見えないだろうか

ボクはキミのことを
ひたすらに
ひたむきに
ただただ想い続けてここまで来た
今この歌を聴いているキミよ
この世界のどこかにいるキミよ
もしボクの歌を聞いたなら
ボクのもとに戻っておいで

そう言う風に訴えている映像に見えてこないだろうか

さらに言えば
国内予選大会はリアルで起きた出来事だというのに
もしかしたら、あの観客たちの中のどこかに
別れた恋人がいるかもしれない
今、私たちがこうして見ているように
どこかでYouTubeなりで、彼の映像を見ているかもしれない

そう言う風に見えてはこないだろうか

そこからドラマを広げるとすると
例えば、……『例えば』だが

ポルトガルのとある町のとあるバー(パブ)で
恋人(人名)は一人、グラスの中の酒を回しながら、黄昏ていた。
と、ふいに、彼女の耳を優しい歌声が、ふわり、と撫でた。
母親が子を撫でるよりも、愛おしそうにしている歌声である。
子が親に求めるよりも、切なそうにしている歌声である。
聞き覚えのある歌声だ。
聞き慣れた歌声だ。
そう思った彼女の脳裏に、あの男の顔が浮かび上がった。
「サルヴァドール……?」
恋人は、やおら振り返ると、店内の隅、カウンターの端にあるテレビに目を向けた。
ああ、あのまっすぐな瞳、無垢な声。
この世に愛以外は存在しないと、本気で思っているような男の姿。
Peço que regresses, que me voltes a querer
(ボクは君に戻ってきて、そしてまたボクを愛して欲しいんだ)
彼の言葉に、恋人は、しかし胸を締めつけられはしなかった。
「これ、どこでやってるの?」
恋人は、店主に聞いた。
店主は、少し驚いたが、
「リスボンのどっかだろうね」
と、答えた。
そんなことは分かっている。
あの会場がどこなのかを聞いている。
Eu sei que não se ama sozinho
(一人ぽっちじゃ誰かを愛することなんてできないんだよ)
バカね……。あんたのそういうところ、ほんとにバカよ……。
恋人は、文句の一つでも言いたげな表情で、店を出ていった。
からん……。
口紅のついていないグラスの中で、氷が鳴った。

みたいなさあ
ドラマを連想しない!?
(長い)

ライブでのパフォーマンスが
本当にMVとして機能するというか
ライブで完成してしまっているというか
ライブでこの曲は完成したというか

これは、下手にMVを収録してしまうよりも
ライブをそのまま『MV』とした方が
歌詞の世界を壊すことがないのだろう

それに、このライブパフォーマンス以上に
歌詞の世界を表現できるものもないと思う
それほどに
Salvador Sobral の表現力は高い
圧倒的に高い
芸術の域に達しているのだ


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2Comments

クーリエ  

No title

キレッキレの追記に驚くばかりwww
この考え方とても素敵だと思います。
最後に氷が溶けるところがオシャレ。

2017/03/27 (Mon) 17:31 | EDIT | REPLY |   

シーラ B  

Re: No title

> クーリエさん
解けたのは氷じゃなくて彼女の心です

2017/03/27 (Mon) 23:28 | EDIT | REPLY |   

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