Eurovision 2014 フランス代表 Twin Twin の Moustache 和訳・歌詞解釈と考察

ユーロビジョン2014 フランス代表の曲を聴いたときに
なんだ、フランスは勝負を捨てたか
おふざけ色のもの系で勝負に来たか

と、思われていたことでしょう
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しかし、
このユニークで派手な楽曲と
楽しいステージの裏に隠れた歌詞の意味を知れば
このポップ色の強さもまた
歌詞の持つ『皮肉』を表現した曲に見えて来るでしょう

Twin Twin - Moustache


グランドファイナル


歌詞
Quelque chose me manque mais quoi ?
Something’s missing, but what could it be?
何かが足りない、けどそれは何なんだ?
Je veux ci, je veux ça
I want this, I want that
ボクはコレが欲しい、ボクはアレが欲しい
Quand j’dors j’fais des rêves en dollars
I dream in dollars when I sleep
ボクは眠るとお金の夢を見るよ
Tous les jours j’ai un nouveau costard
I wear new threads every day
ボクは毎日新しい服を着るよ
Chez moi tout est neuf tout est beau
It’s all beautiful, it’s all new
全てが美しく、全てが新しい
Le monde pleure derrière mes rideaux
I’ve got the world crying out the window
世界が泣き叫ぶのを窓から聞いた
J’m’en fous j’habite au dernier étage
But I don’t care, I live on the top floor
でもボクには関係ない、ボクは最上階にいるからね
J’connais même pas ma femme de ménage
I don’t even know my own cleaning lady!
ボクは自分の家政婦の事も知らないよ!

Il y a du cuir dans ma voiture
My car is lined with leather
ボクの車は内装が革でできてる
L’odeur de mon parfum me rassure
I like the smell of my perfume
ボクは自分の香水の匂いが好きだ
Je n’aime pas montrer mes émotions
I don’t like to show my feelings
ボクは自分の気持ちを教えるのはイヤだ
A la salle de musculation
I lift weights at the gym
ボクはジムで筋トレをする
Je soulève quelques poids et haltères
???
???
Mon corps est une machine de guerre
My body is a war machine
ボクの体は戦争の為の機械だ
J’ai tout ce qu’on rêverait d’avoir
I have everything I could ever dream of
ボクは僕が夢見た全てを持っている
J’ai peut-être tout c’est vrai
It’s true, maybe I do have it all
本当だよ、たぶんボクは全部持ってる

Mais moi j’voulais une moustache
But I wanna moustache
でもボクはひげが欲しい
Une moustache, une moustache
a moustache, a moustache
ヒゲ、おヒゲ
I wanna have a moustache
ボクはヒゲが欲しい
a moustache, a moustache
ヒゲ、おヒゲ
quiero un bigote

Je veux ci, je veux ça,
I want this, I want that
ボクはコレが欲しい、ボクはアレが欲しい
Il y en a jamais assez pour moi
It’s never enough
十分なことなんてない
C’est comme ci, c’est comme ça,
It’s like this, it’s like that
コレみたい、アレみたい
Il y a toujours un truc que j’ai pas
There’s always something I want
いつもボクがほしいものは何かしらある
Je veux ci, je veux ça,
I want this, I want that
ボクはコレが欲しい、ボクはアレが欲しい
Il y en a jamais assez pour moi
It’s never enough
十分なことなんてない
C’est comme ci, c’est comme ça,
It’s like this, it’s like that
コレみたい、アレみたい
Il y a toujours un truc que j’ai pas
There’s always something I want
いつもボクがほしいものは何かしらある
Je veux ci, je veux ça
I want this, I want that
ボクはコレが欲しい、ボクはアレが欲しい
C’est comme ci, c’est comme ça
It’s like this, it’s like that
コレみたい、アレみたい
Je veux ci, je veux ça
I want this, I want that
ボクはコレが欲しい、ボクはアレが欲しい
C’est comme ci, c’est comme ça
It’s like this, it’s like that
コレみたい、アレみたい
Il y a toujours un truc que j’ai pas
There’s always something I want
いつもボクがほしいものは何かしらある

Alors j’en rajoute encore
So let me add a little more
だからもう少しだけ増やさせて
Des tonnes de choses derrière mes placards
To the ton of stuff in my drawers
大量に物が詰まってるボクの押入れに
J’ai des amis quand même
I still have friends
ボクはまだ友達を持ってるよ
Et même des amis qui m’aiment
And I even have friends who love me
そしてボクの事を愛してくれてる友達だっている
J’me dis j’ai tout pour plaire, j’ai tout pour
I say, I’ve got everything, I’ve got it all
ボクは言う、ボクは全部を持っている、ボクは全てを持っているんだ
J’ai le monde à mes pieds c’est fou
The world is at my feet – its crazy!
世界はボクの足元さ、狂ってる!
J’ai tout ce qu’on rêverait d’avoir
I have everything I could ever dream of
ボクは僕が夢見た全てを持っている
J’ai peut-être tout c’est vrai
It’s true, maybe I do have it all
本当だよ、たぶんボクは全部持ってる

Mais moi j’voulais une moustache
But I wanna moustache
でもボクはひげが欲しい
Une moustache, une moustache
a moustache, a moustache
ヒゲ、おヒゲ
I wanna have a moustache
ボクはヒゲが欲しい
a moustache, a moustache
ヒゲ、おヒゲ
quiero un bigote

Je veux ci, je veux ça,
I want this, I want that
ボクはコレが欲しい、ボクはアレが欲しい
Il y en a jamais assez pour moi
It’s never enough
十分なことなんてない
C’est comme ci, c’est comme ça,
It’s like this, it’s like that
コレみたい、アレみたい
Il y a toujours un truc que j’ai pas
There’s always something I want
いつもボクがほしいものは何かしらある
Je veux ci, je veux ça,
I want this, I want that
ボクはコレが欲しい、ボクはアレが欲しい
Il y en a jamais assez pour moi
It’s never enough
十分なことなんてない
C’est comme ci, c’est comme ça,
It’s like this, it’s like that
コレみたい、アレみたい
Il y a toujours un truc que j’ai pas
There’s always something I want
いつもボクがほしいものは何かしらある
Je veux ci, je veux ça
I want this, I want that
ボクはコレが欲しい、ボクはアレが欲しい
C’est comme ci, c’est comme ça
It’s like this, it’s like that
コレみたい、アレみたい
Je veux ci, je veux ça
I want this, I want that
ボクはコレが欲しい、ボクはアレが欲しい
C’est comme ci, c’est comme ça
It’s like this, it’s like that
コレみたい、アレみたい
Il y a toujours un truc que j’ai pas
There’s always something I want
いつもボクがほしいものは何かしらある

J’donnerais tout ce que j’ai
Contre une moustache
I’d give everything I have
For a moustache
ボクはおヒゲの為なら
ボクが持ってる全てを差し出すよ
Maintenant je sais, c’que j’veux c’est
Now I know, I want
分かるんだ、今ボクはほしいんだ
Une moustache
a moustache
おヒゲが
J’pourrais tout laisser, tout donner
I’d give it all up, trade it all in
ボクは全部を捨てるよ、全部を交換するよ
pour une moustache
For a moustache
おヒゲの為に
J’ai peut-être tout c’est vrai
It’s true, maybe I do have it all
本当だよ、たぶんボクは全部持ってる
Mais pas c’que j’voulais
But that’s not what I want
でもそれはボクが欲しいものじゃないんだ

Je veux ci, je veux ça,
I want this, I want that
ボクはコレが欲しい、ボクはアレが欲しい
Il y en a jamais assez pour moi
It’s never enough
十分なことなんてない
C’est comme ci, c’est comme ça,
It’s like this, it’s like that
コレみたい、アレみたい
Il y a toujours un truc que j’ai pas
There’s always something I want
いつもボクがほしいものは何かしらある
Je veux ci, je veux ça,
I want this, I want that
ボクはコレが欲しい、ボクはアレが欲しい
Il y en a jamais assez pour moi
It’s never enough
十分なことなんてない
C’est comme ci, c’est comme ça,
It’s like this, it’s like that
コレみたい、アレみたい
Il y a toujours un truc que j’ai pas
There’s always something I want
いつもボクがほしいものは何かしらある

Mais moi j’voulais une moustache
I just want a moustache
ボクはただおヒゲが欲しいんだ

歌詞解釈と解説
何の考えもなしに
観客をノリノリにさせるだけの曲と思いきや
隠されたメッセージに深みのある楽曲
かなり深読み考察になりますが


この歌詞の物語は
主人公の夢の中が舞台となります

主人公は、自分には何かが足りない、と言うことに気がつき
夢の世界に入ります
夢の中では、主人公は億万長者となります

それまで、色々な物を欲しがっていた主人公は
夢の中でその欲望、物欲を満たすべく
考えうる限り、手当たり次第に欲しいものを手に入れていきます

そうして
毎日新しい服を着られるほど、衣類に困らず
香水も使っていて、革張りの高級そうな車も持つようになり
家には(本人が顔を覚えていなくても)家政婦がいるし
高級マンションの最上階に住む状態まで、あらゆるものをお金に物を言わせて手に入れていきます

彼は全てを持っています
一般人では到底手に入れることのできないものを
我々凡人が考えうる贅沢な暮らしをしているのです

ところが、そんな彼は
自分に足りないものがあることに気がつきます
それが、おヒゲです

彼にはおヒゲがなく、また、それを手に入れる術がありません
彼は自分の持っている物を全て投げ打ってでも
おヒゲを手に入れたいと願います
しかし、それでもおヒゲは手に入りません

何でも出来る夢の世界であっても
彼はおヒゲを手に入れることができないのです

さて、
その話を聞いて
「たかがヒゲのために?」
と思う方も知るかもしれません

そこが重要なのです

歌詞の内容を、表面だけなぞって
「それだけの富があるのなら、私ならこうするのに」
と、夢を膨らませたとしても
最終的に、きっとお金では手に入れられない物が『欲しい』と言う結論に行き着くでしょう
お金で全てを手に入れられるがゆえに
お金ではどうしようも出来ないものを手に入れたくなるのです

しかし、その「お金ではどうしようも出来ない物」は
果たしておヒゲよりも魅力的なものなのでしょうか?
自分ではこの世で一番魅力的なものだと思っていても
他人からすれば、大したことがない、なんてことはいくらでもあるはずです


このことから
この曲の歌詞は二通りに受取ることが出来ると言えるでしょう
1.人の価値観は千差万別である→この曲を色物系と揶揄しても、一番だといってくれる人も必ずいるという皮肉
2.消費社会の中にあって必要以上冨を得ても何にもならない、と言う皮肉

あるいは、このどちらもが内包している

3.物質主義、唯物論的な考え方で生きていても、人の本質にかわりはない、という皮肉

そういったメッセージが込められているのではないでしょうか

もっとも、かなり深読みしているので
本当にただヒゲが欲しいだけなのかもしれませんが

あるいは
こうやって深読み考察を誘って
実は中身なんて何もないという皮肉か(疑心暗鬼

MV考察
MoustacheのMVは
歌詞の根底にある概念を非常によく表現していると思います

MVは懸賞付きクイズ番組の体で始まりますが
その様は全てが『異様極まりない』です
司会の男性は狂ったように笑い続け
主人公の対戦相手はひたすらボタンを押し続け
クイズに勝利した主人公が得られる景品は全てハリボテ

えげつないのは
ルーレットを手に入れられなかった主人公が
会場の中心で叫んだあと
画面が暗転する数舜で
TWIN TWINの面々がやってくるということ

全てが狂っている

しかし
歌詞の内容と照らし合わせると
アンチ唯物論
アンチ消費社会
と言ったイメージが
より明確に表現されているように思います


ライブパフォーマンス考察

すごく>……サイケです……


その他
一応、分類的にはラップに入るんだと思う
あと、間奏のベースがとてもカッコいい
ああいうサウンドのベース大好物


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公式歌詞
https://eurovision.tv/participant/donatan-cleo/lyrics

Eurovision 公式HP
http://www.eurovision.tv/page/timeline

YouTube公式チャンネル
https://www.youtube.com/user/eurovision/featured

Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Eurovision_Song_Contest_2015


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