Eurovision 2018 デンマーク国内予選大会 Dansk Melodi Grand Prix 2018 レビュー記事

Eurovision デンマークの国内予選大会!!
Dansk Melodi Grand Prix を今年も見ていきます!!

そもそも私が国内予選大会を見始めたのは
半分はこの番組のせいですからね!!!!
昨年のDansk Melodi Grand Prix に Sada Vidoo が出場していたから見始めたんですね
あれと、イギリスの国内予選大会がThe X Factor 同窓会になっていたからなので

まあ、発端となったデンマーク版は見ざるを得ないなと
いや、今年ほとんど全部見てるけど
心構えとしてデンマーク国内予選は確実に見ておきたいという

そして、そんなデンマークの国内予選大会ですが
昨年までは番組の動画はアップロードされず
動画を確認するためには公式HPに行かなければなりませんでしたが
どうやら今年はYouTube公式チャンネル上で決勝戦の動画をアップしてくれています
(昨年はオーディオ動画のみだった)
感謝をしながらありがたく視聴させていただきましょう

それではさっそく見ていきます!
Dansk Melodi Grand Prix 2018
Ditte Marie (曲:Riot

オープニングアクトとしてはこれ以上なくふさわしい
歌い出し生きなり音を外し気味で焦ったが(;・ω・)
しかし、ノリに乗ってからの歌唱はとても安定しているね
悪くないですよ
悪くない以上に行かなきゃいけないわけですけども
全体的に、声の伸ばし方や押し出し方が
気持ちいいぐらいまっすぐなのが良かったな
ラッパみたいにパーンと遠くまで飛んでく行くような
元気があって、力強くて、そして聞く人の心にまっすぐ届いてくる声
だから、歌い出しで大きくつんのめりながらも
シッカリと踏ん張って、そして笑顔で歌えるようになった姿は
初めて彼女の姿を見る側としても、とても輝いて見えた
きっと、彼女の事を今まで見てきた人たちは
その姿に危うさを感じながらも、感動したに違いない

楽曲に関しても、雰囲気が明るかったのも良かったんだけど
やっぱり、これは歌唱に屈託のない意志力があったからこそ良かったんだと思う
これから始まる、デンマーク国内予選大会の熾烈な戦いを前に
これから歌う人たちにまでエールを送るような歌唱
なんていうか、番組のオープニングアクトとしてはちょうどいい感じがする


Anna Ritsmar (曲:Starlight

理屈じゃなく超好き
夜空の星々を眺めるキラキラさ加減……ではなく
それを眺める少女の瞳のキラキラさ加減や
ワクワクしているその姿そのものから感じる無垢なイメージがあって
聞いててすごく心が温まった
これめちゃくちゃ好きだな
ウクレレだけどハワイアンな感じやポルトガルな感じがなく
だけど心に温かさを感じさせる音楽と歌唱って時点で
相当すごいことをしているんだなっていうのが分かるよね

個人的には、もうイントロの流れからしてすごく好きだった
ウクレレの音色だけで初めていて、その時点でもうすごく期待していたんだ
でも、イントロがどれだけよくっても、結構裏切られることって多いよね
イントロのメロディラインはすごく良かったのに
そのメロディはもう二度と使われることなく、楽曲のイメージもガラッと変わるだとか
単純にイントロのイメージと歌唱のイメージが合わないだとか
あと、シンプルに歌唱力が足りないだとか
だけど、Anna Ritsmar の声が聞こえた瞬間
思わず笑顔になった ( ^-^)ニコー
曲のイメージと声とが、すごく合っていた

高すぎず、低すぎず
でも、ちょっとクセのある歌声
裏声を多用しながら歌うスタイル
他の人じゃマネしても出せなさそうな
彼女だけの歌い方
そこに、人間味があって、温かさがあって
生の歌を聞いている感じがした
ライブって意味でなく、生ものという意味で
生きた歌声を聞いている感じがしたんだ

勇ましいドラム音やベース音が入っても
全体のイメージが力強くなるんじゃなくて
曲の雰囲気がそこまで変わらないのも面白いな
ウクレレと彼女の歌声以外が装飾だから
音数が増えていっても違和感がないんだと思う

なんか、始まったばかりでなんだけど
私もうすごい好きだわこの曲


Rasmussen (曲:Higher Ground

あああああああああこれ悩むwwwwwww
いや、好きよ? カッコいいと思うし好きよ?
絶対他の国が似たような曲を持ってこないって言い切れるし
なんかミュージカルっぽいというか、その、あれだ
見たことないけどロード・オブ・ザ・リングのミュージカルとかにありそう
うん、そうだな
指輪物語に限らず、なんかすごくミュージカルっぽいんだ
そこがとにかく私の好みにドンピシャで好きなんだ

ただ、なんか物足りないwwww(;^ω^)
サビのパワーもうちょっと欲しいと思ってしまう
歌詞ちゃんと聞いてないから、歌詞の内容を理解したら
ああ、なるほどこのぐらいの歌唱がぴったしか、ってなるのかもしれないが

あああああああ、でもいいなああああああ
ステージ演出がもうガンギマリ(誤用)だもんだし
てか、ステージ演出素晴らしいな
本当にミュージカルを見てる感じがする
いや、ロンドンでかなり色んなミュージカル見てきたからさ
『レ・ミゼラブル』の一場面で出てきそうなステージングを見ていると
なんかほんとこれカッコいいなって思うんだ
他の曲みたいな考察全然してないけどwwwwww
でも、だからこそ、一発で好きになれるからこそ
もうちょっとパワーが欲しいと思ってしまう

まあ、でも私の文句は
たぶん、ミュージカル歌唱を求めてしまってるからだよね、完全に
ファントムとかジャン・バルジャンやジャベールを求めてしまってるだけだと思う

でも考えてみたら
デンマークっぽさはあるか
見た感じヴァイキングのイメージってことだよね
それを考えたら、今のところデンマーク代表としては一番ふさわしいか
Eurovisionに合うかどうかはともかく(たぶん、浮く


Sannie (曲:Boys on Girls

これ惜しい、もうちょっと尖らせてほしい
歌唱というか、曲がすごく丸すぎる気がする
いや、ジャンル的にはそれで正解なんだろうけど
だって、声が曲に負けてるところとかあるわけだし
さっきの曲で声が負けるっていうのならまだ分かるけど
こういう曲で声が負けてしまってはいけないと思うんだ

曲の構成がまたすごくシンプルだよね
歌詞の内容も、多分そこまで難しくなくて、シンプルだと思うし
おおむね、ステージング(ベッドと肌着の男女)のイメージの通りだと思うし
それゆえに、ここまであっさりとした歌唱であることが何とも言えない
これ聞いたら、さっきRasmussenで弱いだのなんだの書いたけど
まあ、良かったなって思いなおしたわ


Sandra (曲:Angels to My Battlefield

歌唱が若いな
未熟、という一言で片づけられるものではないが
歌唱力はあると思う
空気づくりが上手いし、音程も外さず、リズム感もあるし
ちょっとズレたところはあったけども

ただ、声に深みが無さすぎる
すごく声が軽いんだ
まだ色んなことを経験する前の無垢な感じ
全く何も経験していないわけではないだろうけど
別に、歌唱が若いこと自体は悪いことじゃない
それを上手く武器にすればいいわけで
でも、この曲には、人生の深みがあった方が、絶対カッコよかったと思うから

ちなみに調べたら20歳だった
https://www.eurovisionary.com
マジか……

ナチュラルな声がかなり押さない感じなのか
すごい背伸びしている感じがしたけど
でも20つっても、まだ子供みたいなもんだろ
上のサイトだとアンナちゃん17歳とかって書いてて
ひえ~~~~(;・ω・)サンドラちゃんより表現力たけえ~~~(;・ω・)
ってなったけども


Lasse Meling (曲:Unfound

バックダンサーは好きですね
曲もそこそこ好きです

歌唱がなあ……(;・ω・)
本気で優勝したいのか?(;・ω・)

これならまだSandra の方が上手いな
彼女は少なくとも音を外すことがなかったし
歌唱そのものは安定していたもの
曲が合わなかっただけで

今のところ、私の中では一番下位のランクに属するかな……


CARLSEN (曲:Standing Up for Love

オーソドックスなガールバンドスタイルか
歌い出し辺りだと、みんな緊張しているのか
すごく顔がこわばっていたけど
徐々に、本当にだんだんと良くなっていって
後半から声の張り具合が良くなっていったのは良かったな

でも、一番見ていて面白かったのは
3人それぞれ全くタイプが違っていて
それでいて、みんな素人感がすごく強いってこと
なんか、映画のキャストっぽい感じがするんだよね
こう、色々とメンバー内で喧嘩したり、それぞれが抱えている問題を解決したりして
映画のラストでみんなで歌う感じの映画
そういうイメージを想像させるだけの魅力があったと思う

惜しいのは、一か所盛大に音を外してしまったところと
Eurovisionの舞台で活躍できるか怪しいってところよなあ

ちなみに、3人一組のガールバンドと言えば
私は Sugababes を思い出すな
あのグループ、コロコロメンバーが変わって原型留めてなかったけど

でもこのメンバーも
どことなく、古き良きガールバンド感があったと思う


KARUI (曲:Signals

めちゃくちゃ歌うの難しそう
これ相当リズム感が良くないと歌うの難しそうだな(;・ω・)
それだけに、万人受けはあまりしないかもしれないけど
ハマれば結構面白い曲だと思う
というか、ここまでで一番歌唱力があるんじゃないかな
よくよく聞いたらボーカルコントロールがめちゃくちゃ上手いし
いや、そりゃ歌うの難しそうな曲歌ってるんだからそうなんだけど
歌い出しの、難しい曲を難しく歌ってる感じの歌唱から
サビからのグルーヴ感と共に流れるような歌唱
この切り替えがすごく上手いと思う

どっちかって言うと、BGMとして聞く分にはすごく良いと思う
リピート再生にして延々と垂れ流し続けてられると思うし
ちょっとオシャレな飲み屋さんとかにかかってたら、すごくカッコ良いと思う
私はかなり好きだわ

ただ、Eurovision向けではない、よなあ
順位も上に行けそうにはないと思う
曲自体は良いんだけどね


Rikke Ganer-Tolsøe (曲:Holder fast i ingenting

楽曲センスが素晴らしく良いな
若干、Verse がMiley Cyrus の Wrecking Ball っぽいが
サビはBeyoncé の Sweet Dreams

あっ……

1回そういう風に思い始めたら
もうそんな感じにしか聞こえない……

微妙に曲を自分のものにできて位なのか
曲に対して声がちょっと浮いているのも相まって
Wrecking Ball と Sweet Dreams のマッシュアップを
カラオケで歌っているように聞こえてきてしまう

なんか、他にコメントした方が良いと思うんだけど
もう頭の中が完全に凝り固まってしまった……(;^ω^)


Albin Fredy (曲:Music for the Road

正直めっちゃ好きですカッコいいです渋いです
これこそよく聞くような曲だし(US代表って感じだし
しかも、先日決まったスイス代表と競合しそうだけど
嫌いになる人がほとんどいないカッコよさがあると思う
口笛から始まる時点でもう渋いよね
曲もアコギの熱い演奏がすごくカッコ良いし
サビの疾走感も良いよな
灼熱の大地をモトラド一台で駆け抜けるような疾走感

そして、サビの歌唱がまたいいよなあ
100%で歌い切らずに
若干の余裕を持つことができているから
苦しそうに見えず、男の余裕を見せている感じがしてカッコいいんだ

ステージパフォーマンス含め、大きい会場で歌うことに慣れてるのも良いな
というかステージング派手だな
花火みたいなのも上げてるし
とにかく熱い
歌声だけでなく熱いのが良かった


結果発表
さて、これで出場した10組の歌唱が全て終わりましたね
個人的にはもうアンナちゃんにドはまりなところもありますが
Rasmussen のミュージカル感も捨てがたいところ

そして、デンマークの国内予選大会での優勝者の決定は
審査員票50%、視聴者票50%で、まずは上位3名が決定
その後、上位3名で再審査をし、優勝者が決まります

では、まずは上位3名が(歌った順

Anna Ritsmar
Rasmussen
Albin Fredy


う、うぉおおおおおお!?
アンナちゃん上位におるでええええ!?!?

これは優勝ありうるか?
正直私はアンナちゃんが一番良かったと思うから
いや、Eurovisionの舞台じゃちょっと弱いかもしれないけど
でもアンナちゃんが一番良かったと思うから
このまま優勝してほしいところだが

てか上位他の人ら熱い苦しいなwwwww
なんでこうなったwwww

でも正直Rasmussen も Albin Fredy もカッコいいんだよなあ

これ誰が優勝しておおかしくない組み合わせというか
時々、この人の優勝はありえない→優勝した……
っていう場合があるけど、それを考えると
この組み合わせは納得の結果ではあると思う
個人的にはKARUI がいても面白かったと思うが


そして、再審査後
Dansk Melodi Grand Prix 2018 の優勝は

1位 Rasmussen 50%
2位 Anna Ritsmar 31%

3位 Albin Fredy 19%

うわああああああああアンナちゃん
惜しくも敗退かああああああ

いやいやいや
でも Rasmussen 優勝おめでとうございます!!
まずはそこからだ

優勝 Rasmussen か
ヴァイキングっぽさがあって良かったと思うし
何より、絶対他の国と被らない音楽で勝負しているからなあ
ほんと、そういった意味じゃ、Eurovision代表としてふさわしいと思うよ
Represent するって意味ではこれ以上ない人だと思うもの

まあ、Starlight の時点でアンナちゃんもふさわしかったが


全体の感想
はい!
とにもかくにも
デンマークの国内予選大会はこれで終了です
いやあ、今年のDansk Melodi Grand Prix も面白かったな

昨年も、優勝者以外に面白い出場者がいたわけだし
全体レベルが高いですよデンマークの国内予選
特別、最初の3人が軒並み良かった時点でテンション上がったものね
流れがだって完璧だったもの
Ditte Marieのオープニングから
雪国っぽい星空じゃなく
温かみのある星空の歌唱なAnna Ritsmar
そしてRasmussen のミュージカル

その後から、ちょっと失速するところもあったものの
少ない人数ながら本当に面白い番組を見たって感じがした
ハンガリーとかだらだら長くやってないで
バシッと10人決めてから放送してもいいだろって思うが
でもそれはそれで、ここはここ

今年は公式動画がYouTubeに上がったのもあって
視聴難易度が低くなったのも良かった
これ来年もぜひ見たいところですね

さて、それはそれとして
優勝が決まったRasmussen
どうだろうなあああ
私は決勝に上がると思うけど
だってほんと何回も言うけど
似た音楽絶対出ないって
私はこういう、ユニークで国色出てる曲ならって思うところがあるから
Eurovisionのアルバムもvarious 感がより国際色って感じになるだろうし
面白くなると思うんだ

アンナちゃん優勝してほしかったけど



>>次
Rasmussen の Higher Ground 和訳・歌詞解釈と考察
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-5663.html

もくじ記事
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-5521.html

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