Eurovision 2018 サンマリノ代表 Jessika (feat. Jenifer Brening) の Who We Are 和訳・歌詞解釈と考察

どんなことを言われたとしても、自分をしっかりと持って
自分を見失わず、自分らしく生きて

サンマリノは今年、史上初の国内予選大会を開きました
1in360は、世界中から出場者を募っていた都合上
集まった11人のアーティスト中、サンマリノ出身者は1名のみ
近くはイタリアから、最も遠いところで言えばジンバブエ出身者まで
多種多様な歌手が集まる大会となっていました
そして、優勝したのはマルタ出身のJessika Muscat
同じく出場者の一人であったドイツ出身の Jenifer Brening
リードボーカルのジェシカと、ラップ担当のジェニファーの二人が歌うのは
ラップパートもある、明るくてパワフルな楽曲『Who We Are』です
王道でとても聞きやすく、覚えやすいメロディー、疾走感のある聞き心地のいいサビ
そんな曲の歌詞は、聞き手を激励するストレートな応援ソングとなっています

キャッチーで覚えやすいメロディで、いったいどんな歌詞を歌っているのか
今回はそれを見ていこうと思います

もくじ
歌詞和訳『Who We Are』
歌詞解釈と解説
難しい表現やイディオム
もう一人のラッパー Irol

国内予選大会 決勝戦


  
歌詞和訳『Who We Are』
Verse 1: Jessika
Bullied from the moment we were born
生まれた瞬間から虐げられ
We were always on our own
私たちはいつも一人っきり
No one ever said we should be proud
誰も私たちを褒めてくれず
Or embrace the fact of standing out
目立っても受け入れてくれず
Forward too long, we just played along
あまりにも長い合い間、私たちは調子を合わせていただけだった
Always putting up a show
いつも大げさにしていただけ
But that was then, look at us now
だけどそれは過去の事、今の私たちを見てよ
All we want is for them to know
私たちが知って欲しいって望んでることを

Pre-Chorus 1: Jessika
We are who we are
私たちは私たち
And who we are is who we wanna be
そして私たちは私たちがなりたい私たち
We don't have to listen
私たちは聞く必要がない
'Cause all that counts is you and me
だって重要なのは私とあなただから

Chorus 1: Jessika
And then we’ll be rising where we fall, oh, oh
そして、私たちは立ち上がる、私たちが落ちたところから
In the middle of storm we're standing tall, oh, standing tall
嵐の中で私たちは背筋を伸ばして立つ、堂々と立つんだ
And if they tell us why we're wrong, oh, oh
そして、私たちが間違っていると彼らが言うのならば
Then the love in our hearts will keep us strong, oh, oh
私たちの心の中にある愛が、私たちに力をくれる

Verse 2: Jenifer Brening
Uh listen up. listen up
聞きな、聞きな
It's me, Jenny B, what you get is what you see
アタシだ、Jenny B 、見ての通りさ
As for Jess over here, she's a special VIP
ここにいるジェス、コイツは超VIP
So you better listen carefully
だから耳かっぽじって良く聞きな
If they dissin' you on Twitter
もし奴らがツイッターでディスってんなら
Don't get sad, don't be bitter, don't give up or be a quitter
悲しむな、苦い想いをするな、諦めたり辞めたりするな
Show them you're better (yeah, hell no)
アンタのほうがすごいってとこ見せてやんな(いやなこった
If they say so, get in the car, rev it up, and be it a star
奴らがそう言うなら、車に乗って、アクセル踏んで、そして進むんだ
'Cause you know who exactly who we are
だってアンタは自分たちが誰だか分かってるからな
Give it to 'em, Jess
教えてやれジェス

Pre-Chorus 2: Jessika & Jenifer Brening
We are who we are (yeah)
私たちは私たち
And who we are is who we wanna be
そして私たちは私たちがなりたい私たち
We don't have to listen (don't listen)
私たちは聞く必要がない(ああ、聞く必要なんてないさ
'Cause all that counts is you and me (hey, hey, hey, hey)
だって重要なのは私とあなただから

Chorus 2: Jessika & Jenifer Brening
And then we’ll be rising where we fall, oh, oh yeah,
そして私たちは立ち上がる、私たちが落ちたところから
we keep getting up and dusting ourselves off
私たちは立ち上がりながら、体についた汚れを払う
In the middle of storm we're standing tall
嵐の中でも私たちは堂々と立ち上つ
we won’t doubt ourselves and we’ll be calling their bluff
私たちは自分にウソをつかない、だから受けて立つ
Oh, standing tall (this is who we are)
堂々と立つんだ(それがアタシたちさ
And if they tell us why we're wrong, oh, oh
(we will march onward, spreading the love)
もし彼らが私たちは間違っているというのなら
(アタシらは前進する、愛を広げるために)
Then the love in our hearts will keep us strong, oh, oh (yeah, yeah, yeah)
そして、私たちの愛は、私たちを強くさせるでしょう

Bridge: Jessika
They can make it silent
彼らは黙らせることができる
But in our hearts we'll never be
でも、私たちの愛は絶対に沈黙しない

Outro: Jessika & Jenifer Brening
And then we’ll be rising where we fall, oh, yeah (yeah, yeah)
そして、私たちは立ち上がる、私たちが落ちたところから
In the middle of storm we're standing tall, oh, standing tall
嵐の中で私たちは背筋を伸ばして立つ、堂々と立つんだ
And if they tell us why we're wrong, oh, oh, yeah
そして、私たちが間違っていると彼らが言うのならば
Then the love in our hearts will keep us strong, oh, oh
私たちの心の中にある愛が、私たちに力をくれる

歌詞参照元
https://genius.com/Jessika-who-we-are-lyrics

  
歌詞解釈と解説
地味にイディオムや変わった表現が多く
細かいところを読み込もうとすると、いささか苦労する曲ではありますが
その実、この曲で伝えたいメッセージというものは、とってもシンプル
サビ前で訴えている『自分らしく生きろ』という言葉が、この曲の核となっています

また、歌詞の内容としては、Jenifer Brening のラップが入る前に、既に完結しており
ラップパートがあるので変則的に見えるかもしれませんが
極めて王道的なAメロBメロサビの構成になっているので
非常に聞きやすく、楽しみやすい楽曲となっています

それでは、歌詞の内容を順を追って見ていきましょう

Verse1
ここでは、Jessika が自分の過去を振り返る歌詞になっています
(本当にジェシカの過去かどうかはともかく)
過去のジェシカは、常に自分を押し殺し、周りに合わせ
本当の自分を表現する場がなく、自分らしく振る舞うという事が出来ないでいます
それは、社会の風潮がそうさせていた、という事もあるでしょうし
あるいは、本来の自分を認め、受け入れ、
そうして自分の事を理解してくれる人がいなかったという事もあるのでしょう

しかし、その頃の自分は、もう過ぎ去っている
今は、今の自分を知って欲しい、と歌詞は続きます

Pre-Chorus 1
We are who we are, and who we are is who we wanna be
なりたかった自分、なりたかった将来像、その通りに、私たちはなれたんだ

から始まるこの歌詞は、この楽曲で伝えようとしているメッセージそのものです
重要なのは、自分らしく振る舞う、という事です
人の話を聞き、周囲の声に振り回される必要なんてない
自分の好きなように、自分らしく生きることが、何よりも大切だと歌っています

Chorus 1
そして、自分らしく生きる、自分の足で立ち上がり、前を見ることができるのであれば
例えどんな困難が迫ってきても、胸を張って挑むことができる
例え人生のどん底にいようとも、立ち上がることができる
と、ジェシカは歌います

ここまでが、この曲の核になっている流れであり
聞き手に伝えたいメッセージになっています
Verse2 以降は、ラップパートが追加されたり、合いの手が入るという変化があるぐらいで
本質的には、伝えたいメッセージに変化はありません

Verse2のラップパート
歌い手がジェシカから Jenifer Brening に切り替わります
しかし、ここに書かれてある内容は、ラップが奇抜に見えるぐらいで
要約すると、人の意見に振り回されずに、自分らしく生きていくことが大事である、という
Verse1 のジェシカの主観から、ジェニファーの視点に変更になっているだけで
内容は実は何も変わっていないという事が分かります

Pre-Chorus 2 以降
一部歌詞の内容が変化したり、追加されていますが
物語の進行に即して、歌詞の内容が大きく変わる、と言ったことはなく
残りの歌詞は前半のそれと言いたいことは大して変わらないと受け取っていいでしょう

  
難しい表現やイディオム
この曲はやたらイディオムや難しい表現が使われています
備忘録的に、和訳する上で調べた言葉を並べておきます

Verse1
Or embrace the fact of standing out 目立っても受け入れてくれず
Standing out = 目立っているという事実 = 才能がある事を
embrace = 認める
という事から、才能があることを受け入れてくれる、と意味になりますが
その前の歌詞 No one ever said we should be proud から繋がっているので
No one ever embrace the fact of standing out 目立っても誰にも受け入れてくれず
という意味になっています

played along
協力する、という意味合いもあるようですが
歌詞の内容から考えて、他人に調子を合わせる、という意味に取るのが正しいでしょう

Always putting up a show
どんな些細なことでも、まるでショーに上げるかのように振る舞う、という所から
大げさなことを言っている、という意味があるそうです
https://hinative.com/ja/questions/2374880

Pre-Chorus
all that counts 重要なことは、という意味らしいです
http://allankenglish.blogspot.jp/2009/01/no-235-thats-all-that-counts.html

Chorus
standing tall 高く立つ、という意味ではなく「堂々と立つ」という意味だそうで
https://eow.alc.co.jp/search?q=stand+tall

Verse2
what you get is what you see
隠し子となく全てを見せる、という意味があるそうです
なので、歌詞の中では「見ての通りさ」と訳しています
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/what-you-see-is-what-you-get

dissin' you on Twitter
dissin' = Dissing = 侮辱
という意味ですが、ラップパートであることと
スラング的に言っていることが明白なので
ディスってる、という訳の仕方をしています

Chorus2
dusting ourselves off 体についているゴミを払うという意味がありますが
膝をついて落ち込んでいた状態から、立ち上がり、膝のほこりを払うことから
悪い状況から復帰し、自分の意志で再び前に進もうとする意思表示か
https://forum.wordreference.com/threads/dust-myself-off.2380954/
https://idioms.thefreedictionary.com/dust+ourselves+off

we’ll be calling their bluff
bluff は「はったり」を意味している言葉で
それを相手がするように誘う、という事から
他人の「はったり」に対して、受けて立とうとする、という意味があるそうです


もう一人のラッパー Irol
サンマリノの国内予選大会は、ライブショーに上がれた11人の内
ラッパーの IROL のみソロでは歌わず、誰かと一緒に組んで歌っていました
そして、決勝戦に上がるまでは、Jenifer Brening ではなく
IROL がジェシカと一緒に『Who We Are』を歌うことになっていました

Heat1 での Irol との歌唱

しかし、決勝戦になって突然、Irol は外され
代わりに ソロ歌手として出場していた Jenifer が、ラップパートを歌うことになった、と言う経緯があります
ちなみに、1in360 の公式チャンネルにアップロードされていた
Irol が歌った単発動画は全て消されています
なぜだ……

個人的にはJenifer Brening よりもIrol 版の方が好きだし
Jenifer は、彼女は彼女でソロボーカルで歌わせられるだけのポテンシャルがあるだけに
ラッパーとして参加させるのはもったいないと思いますが
さて、Eurovision本選ではどうなることか

参考までに


ESC2018 サンマリノ国内予選大会 1 in 360 Heat1 レビュー記事
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-5625.html
ESC2018 サンマリノ国内予選大会 1 in 360 Heat2 レビュー記事
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-5628.html
ESC2018 サンマリノ国内予選大会 1 in 360 決勝 レビュー記事
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-5688.html

Eurovision 2018 もくじ記事
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-5521.html




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