The Voice U.S. Season 15 Blind Audition1 レビュー記事

ということで、ご要望の多いUS版The Voice を見ます!
AGTと違って、動画がアップされた当日すぐにアップすることはないけど
USの番組をもっと取り上げて欲しいというご要望が多かったのと
気になる人だけレビューするので良いと言ってもらえているので
年2回あるUS版The Voice の、冬季The Voice を見ていこうと思います

個人的には、US版のイメージは昨年の出場者Hanna Eyre みたいなで
映画とかの主題歌そのままに使えそうな曲が多いイメージがある
ただ、そのせいなのか、超絶上手いカラオケ大会感が拭えず
ユニークさが極端に少ないような気がするけど
改めて、今年はUS版を見ていって、そこの辺りも見極めていこうと思う

ということで、さっそく見ていきましょう!
Sarah Grace
(曲:Ball and Chain - Janis Joplin

とても渋く、そして綺麗なブルース感に驚かされた
歌い出しの瞬間の、濁りや歪みが微塵も存在していな声の出しからで
相当にしっかりと訓練された上での歌唱だってことが分かる
ボーカルトレーナーから指導を受けつつ、学校で合唱クラブに所属してるんだろう
技術的な面においては、これ異常なく教科書通りの声の出し方だから
誰が聞いても歌唱力が高いって思えるほどに分かりやすい歌い方をしている
そして、歌唱法に対して、選曲が結構意外だよね
ジャニス・ジョプリンの曲を選んだ上で、渋く渋く歌おうとしている

個人的には、そこまで面白くはなかったかな
欧州各国のThe Voice を見ていると、このレベルに達しない人も多いが
ベースにある教科書通りな歌い方が強すぎると思った
渋い選曲で渋く歌おうとしていても、渋い歌い方をしているわけではない
つまり、渋さが板についていないんだよね
彼女がこういう音楽が好みだってのが分かってるけど、その上で
The Voice Kids UK に出場した、カントリーが大好きな7歳のShaney-Lee
やってること自体はそんなに違いがないと思うんだよね
やるべきだったのは、AGT決勝進出のCourtney Hadwin ぐらい
もはやその道以外に考えられないって程に、特化したような歌唱
サラの歌唱は、どっちかって言うと形だけをマネした歌唱って感じで
むしろ、オーソドックスなグリークラブ的な選曲で良かった気さえする
いずれにしても、こういうロックソングやブルース曲を歌うには
泥臭さや土っぽさが足りていなくて
洗い立てでアイロンかけ立ての真っ白なシャツを着て悪ぶってる感じがする

コーチはケリーに


Tyshawn Colquitt
(曲:Like I Can - Sam Smith

音域の広さを余すことなく使いまくった歌唱
彼にとっての一番低い音から、一番高い音までを全部使った歌唱だね
まるで、自分にできることを全て紹介する様にも見える
彼もまた、いかにもアメリカ人が歌ってそうな雰囲気を持っているというか
独学で歌ってきた感じは全くなくて、合唱団とかで学んできた感じが強い

ジェニファーが言うように、色んなジャンルの良さを取り込んでそうなところがある
でも、取り込んでるだけで、それを自分のオリジナルにできてないって私は思った
上手いんだけど、上手い以外の何かがあるわけじゃない感じ

コーチはジェニファーに


Tyke James
(曲:Perfect - Ed Sheeran

歌唱力じゃなくて歌声で勝負しているところが凄く良かった
さっきの二人の方が彼よりもターン数が多いとか
絶対彼の方が良かったのに、どうやらメリケンと私の感性は平行線の様
まあ、これでも結構物足りない方ではあるんだけれども
少なくとも、最初に歌ったサラみたいな、なんちゃってブルースじゃなく
この手の音楽がしっかりと自分の音楽性として染みついていて
生まれた時からずっとこの歌い方をしているように聞こえるほど自然だった

選曲に対する歌唱の仕方も、原曲からそこまで離れてはいないんだけど
原曲に対するリスペクトがあった上で、壊すような歌い方をせず
自分の歌い方を味付け程度に混ぜ合わせていてから
だから、彼の歌唱には違和感がなく、自然に聞こえたんだと思う

先の二人は、歌おうとする意志があまりにも強くて
歌詞の中身なんか微塵も考えてなさそうだったけど
彼は歌詞の中身も表現してそうな歌い方をしていたし
その点で言って、ようやくUS版始まったって感じがするね

アダムのソロターンではあるけど、私はここまでで一番好き


Ayanna Joni
(曲:Sorry Not Sorry - Demi Lovato

選曲は良かったけど、個人的にはいまいちかな
声じゃなくて、音を潰したような歌い方をしてるのが気になった
ぺちゃーっとしたような歌い方
舌先で声を出すような、喉声歌唱
これはノーターン敗退致し方なしか
普通に良くなかった

この動画で重要なのは、むしろ後半の部分で
カムバックステージなるものが紹介されている
この時点では詳細は明かされていないけど
ノーターン敗退した出場者の中から6人が選出され
ライブショーまでに訓練を受けるのだとか
そして、敗者復活のカムバックステージで、生放送参加の席をかけて戦うという
コーチングをするのは、4席のコーチたちではなく Kelsea Ballerini


Mercedes Ferreira-Dias
(曲:She Used to Be Mine - Sara Bareilles

コーチ陣のハートには彼女の歌唱が届きにくいらしい
何を長考する必要があったのか、皆目理解が出来ないが
単なるのど自慢じゃなく、ちゃんと歌唱の中に心があった
とても気持ちがこもっていて、確かにハートで歌っていた
エモーショナルとか、表現力が高いのとも違っていて
自分のハートが持ってる温かさを、そのまま歌に注ぎ込んでいるんだよね

歌唱力的には、他の人たちに及ばないところもあるかもしれない
でも、完璧じゃない歌唱であることも含めて、彼女の歌はライブ感がある
他の人たちは、オーディションに受かるための歌唱をしているから
大なり小なり、誰もが理想の自分って言う仮面をかぶって歌ってるのに対して
彼女は本音で歌っている
自分をカッコよく魅せるための歌じゃなく
歌に命を吹き込んで、自分そのものを表現していた

これでこのターン数は、何とも釈然としないが
ノーターン敗退するよりかはずっと良い

コーチはブレイクに
ちなみに、前のシーズンに出場して敗退していたらしいね


RADHA
(曲:Mamma Knows Best - Jessie J

これまた分かりやすく迫力のある歌唱
歌っているというよりかは、喚いているだけと言えなくもないし
ただ勢いで押しているだけで、繊細な歌唱が出来るかが見えてこない
0か100かどころか、90と100しかないような歌い方だし
でも、振り切った歌唱をしているという意味では、とても評価できると思う
評価基準が完全に最初に歌ったSarah Grace になってるからそう思うんだけど
そうでなくても、声をしっかりと張って、自分の全部を出せるのは良いことだ

彼女の真価は、むしろバトルラウンドから発揮されるだろうと思う
今回の歌唱だって、100%で歌ってはいるものの
100%を超える歌唱をしているわけではないのだから
バトルで良きライバルと立ち会って、100%以上を出さなきゃいけなくなったら
その時、彼女の本当の歌唱を見ることが出来るんじゃないかな
繊細な歌唱が出来なくても、90と100しかなくても
それでも120%や150%を出し切ることが出来れば
そうすれば、相当強力なカードになりえると思う

そして、一つ前のシーズンから導入されているターンブロックシステム
このシステム、意味があるのか甚だ疑問だよね
自分のチームに入れたいけど、ブロックしたコーチもターンすると予想して?
ブロックしたコーチとの組み合わせだと、自分のチームが危うくなるから?
他のコーチとの組み合わせなら、脅威になりえないから大丈夫?
ブロックを発動して、結局自分がコーチになれなかったら意味ないし
出場者側はどういう気持ちになるんだろうか
それとも、アメリカは他の人を蹴落としてでも自分を欲してくれる方がときめくとか?

アメリカ版は、コーチたちが『ケンカするほど仲がいい』タイプだから成り立ってると思う
ポルトガル版も導入してるけど、コーチ陣が家族みたいに仲が良いから
逆にギスギスしてきそうで心配だもの

アダムは即決でジェニファーをブロックしてたけど
個人的にはジェニファーが一番コーチとしてあってると思った

コーチはアダムに


Kameron Marlowe
(曲:One Number Away - Luke Combs

自分の歌い方がしっかりと出来上がった歌手って感じ
ここまでで、一番プロっぽい歌唱だったと思う
むしろ、売れ始めてるメジャー歌手が遊び出来た感じに見える
これは、普通に文句なしに好きだった
非の打ちどころがなく、とても安定した歌唱をしていたし
歌声も素敵で、選曲ともよく合っていた

コーチはブレイクに


Mikele Buck
(曲:She Used to Be Mine
参考動画なし

Sam Hastings
(曲:Angela
参考動画なし

なぜ?

Patrique Fortson
(曲:Get Here - Oleta Adams

80年代の冬のNYを舞台にした映画の主題歌って感じ
先に通ったTyshawn Colquitt よりかは、彼の方が上手いと思う
んで、彼もまた、お手本のような歌い方をしてて隙が無い
それだけに、特色みたいなものがある様には思えず
職人が作った最高に上手いプレーンのクレープって感じ

コーチはジェニファーに


Kennedy Holmes
(曲:Turning Tables - Adele

もう優勝者決まったのでは? ってぐらい上手いな
今回分はここまでなんですが、圧倒的に歌唱力が高い
声の伸ばし方や裏声の使い方の上手さもさることながら
歌声も低すぎず高すぎず、とても落ち着いた雰囲気があるし
間違いなく今回トップだと思うし、この歌唱を超えられる人は早々出てこないと思う

惜しいのは、ラストの方の歌唱で若さが出てきてしまったところ
それまで、綺麗に丁寧に歌うことに集中していたから
仮に歌詞の中身を表現していなくても、結果としてそうしてるように聞こえてたけど
サビでちょっと気持ちが前のめりになり過ぎていたのか
https://youtu.be/OYIOadE_ztA?t=56
どうにも、中身のないスカスカな歌唱になってるように感じた
年齢が13歳だって話だし、そこが歌唱に影響を与えてしまっていたのかな
そこ以外は、先に書いたように素晴らしい歌唱が出来ていたと思う

彼女が最初に歌った曲の一つが、Jennifer Hudson の『I Am Changing』らしく
コーチコメントでジェニファーが喋る版になると、感極まって泣いてしまう
その後、ジェニファーがデュエットをしてくれるという
ジェニファーの隣で歌うと、改めて歌唱が若いってことが分かるけど
ジェニファーの陰に隠れることなく歌えてる辺りがすごいね

コーチはジェニファーに


全体の感想
初週のBオデは9月24日に1回目、9月25日に2回目の放送をしていたらしく
なので、これは初週の前半戦ということになるわけだ

全体の歌唱を見てみると、やっぱりUS版は世界的に見てもレベルが高いと思う
ただ、レベルが高いだけで、印象に残りやすい歌唱は少なかった気もする
明日になったらどころか、他のThe Voice を見たら忘却の彼方になりそう

たぶん、そうなってる一番の原因って、やっぱり一番最初に書いたみたいに
欧州じゃ太刀打ちできないレベルに上手いカラオケをしてるってところか
前に、Eurovisionにコメントするアメリカ人たちの動画を見た時に

「アメリカでは、みんな誰かの曲をカバーして」
「「私の方が上手く歌えるね!」ってやるけど」
「ヨーロッパ人はオリジナルを作るからすごい」
って言うような事を言っていて、そのコメントが真っ先に頭に浮かんだ
今回、どの出場者もとてもアメリカ人らしく歌えてると思ったところがあって
ほぼ全員、ボーカルトレーニングで歌唱方法を鍛えすぎたが為に
量産型ポップス歌手って感じの、グリークラブ歌唱感が強い人が多かったし
特に、一番最初に歌ったSarah Grace に関しては
ユニークさを入れようとして、全く入っていない状態だった

どの出場者もユニークさよりもオーソドックスさの方が強く
そして、歌唱が綺麗すぎるって言うのが私の第一印象
現在、同時並行で見ているポルトガル版とは正反対のThe Voice って感じ
ポルトガルに限らず、ルーマニア版やノルウェー版もそうだけど
出場者たちみんな、自分らしさを選曲の中に上手く落とし込めているし
あと、US版は歌唱に対して選曲がちょっと無難すぎるように感じた
Tyshawn Colquitt とか、もっと料理の仕方を変えたら、絶対良くなるのに

なんか文句ばかり書いてるけど、大体の第一印象はこんなところか
でもMercedes やラストで歌ったKennedy Holmes みたいに
期待できそうな出場者も多いよね

ということで、初週は2回分だけど
次回はその内

次>>
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-6133.html

もくじ記事
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-6132.html

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6Comments

てるやき  

No title

おーーー!!The voice USだー!!
前シーズンや前々シーズンは元の声にかなりクセのある人が優勝してるので
特に前々シーズンはホントに独特なハスキーボイスで
なんというか、その人にしか歌えないというか

X factorでCheがサイモンに言われてたように、歌声で誰が歌ってるかっていうのがすごくわかりやすいというか

そういう部分でも、歌唱力だけじゃなくて印象に残るような声だとか、歌い方だとか
そういうのもすごく大事だなと思いました!

いまのところの参加者に関してはRADHAの常にアクセル全開な感じが好きですww

2018/09/30 (Sun) 17:33 | EDIT | REPLY |   

シーラ B  

Re: No title

> てるやきさん
今まで、初参加で当たりシーズンを引くことが多かった私ですが
さて、この年はどうなるのか

> なんというか、その人にしか歌えないというか
そう言うのをもっと見たいんですね!
見始めるのが2万年おそかった(謎
というか、去年も記事にはしてないだけで途中まで見てたから
ピンポイントで魅力的な声の人を見ていなかったっぽい

> いまのところの参加者に関してはRADHAの常にアクセル全開な感じが好きですww
気持ちの良い歌唱をしてくれましたよねwww
RADHAは結構期待値が高いから、バトルラウンドがほんと楽しみです

2018/09/30 (Sun) 21:03 | EDIT | REPLY |   

よっぴ  

眩しい

キラッキラッだねKennedy!

ブレイクがこっそりとジェニファーに彼女が優勝だ!って呟いてた。
いやぁ、年齢では計り知れない才能。
眩しいですね。

おばちゃん、久しぶりに正座して視聴したわぁ。

2018/10/23 (Tue) 00:52 | EDIT | REPLY |   

よっぴ  

やはり

Tyke James
ジェニファーがキュートって呟いていたけれど、ヤバイ、歌声より顔の破壊力が…
あの声にあの顔。壊れてしまう。

2018/10/23 (Tue) 03:50 | EDIT | REPLY |   

シーラ B  

Re: 眩しい

> よっぴさん
Kennedyは、あれで自分の歌唱力をひけらかすようなでもなく
結構謙虚と言うか、実は年相応の夢を持って歌ってる感があるから嫌味がないという
私も正座して聴きますよこのレベルwww

2018/10/23 (Tue) 20:40 | EDIT | REPLY |   

シーラ B  

Re: やはり

> よっぴさん
顔の方か!www
と思いつつ、まあ、私もすごいイケメンだなって思いながら見てましたが
もう一人、少年っぽくて綺麗な顔の人もいましたよね
土埃で汚れてるっぽさのあるTyke のがカッコ良いと思いますが

2018/10/23 (Tue) 21:22 | EDIT | REPLY |   

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