The Voice UK 2019 Knockout1 レビュー記事

UK版 The Voice ノックアウトラウンドに突入!!
ブラインドオーディション、バトルラウンドはどこの国でも
多少、細部のルールは変われど、概ね同じシステムを取っているが
ノックアウトラウンド以降は、国によって形態が大きく変わるという
チーム毎で一人ずつ歌う事には変わりないけども
コーチが決める上位4名をライブショーに進ませる椅子取りゲームシステムか
3人一組で順番に歌わせ、勝者を決めるシステムか
ライブショーを長く放送する国ほど、椅子取りゲーム形式をとる傾向にあるが
そこにきて、イギリスは毎年、3人一組で歌わせる後者のタイプだね

と言うことで、今年のイギリス版は、ここまでに40名の出場者たちBオデを通過して
前回のバトルラウンドで半数+スティール枠が生き残り
残るは各チーム6人ずつになっていたけども
今回からのKOで、準決勝行きの2x4の8人が決まるという
各チーム2人ずつとはいっても、バトルラウンドと同じく
一つのKOバトルの中に強者が揃えばつぶし合う事にもなるからね
ここでも、組み合わせがとても大事になってくるわけだが、さて

ちなみに選曲は、歌う本人によるものではなく、コーチチョイス
この辺りのシステムは、フランス版と非常に近いものがあるね
フランスも iTV フランス支社だし
まあ、あっちはライブショーがそこそこ長いが

それでは、さっそく見ていきましょう!
トムのチーム
Deana
(曲:Dusk Till Dawn - ZAYN

注目され始めたシンガーソングライター感がすごい!
プロの歌手然として堂々と歌ってるのに、インディー歌手のオーラを持ってるみたいな
George Ezra がゲストで登場したみたいな感じにすごく近いものを感じるという
いや、George Ezra は結構前からいる歌手だけど、例え話として、ね

歌唱力を競う場に出場者として登場している感じがほとんどしないのがすごいな
選曲を自分のものにして、カラオケっぽく歌っていないからそう感じるのかも知れないし
だからこそ、ゲストにインディーバンドが遊びに来たぐらいの感覚に見えるんだと思う
特に、ギターの弾き語りをしている間、Aメロの歌唱はまさにそんな感じだった
自分の世界で歌ってる感じが強くて、自分の表現したいものを見せてる感じが強くて
Bオデでもピアノ弾き語りをしていたけど、ほんとにアーティスト型の歌手だよね

一方で、Bオデもバトルも問題なかったのに、「おや?」って思うところもあった
ギターの弾き語りをやめて、マイクスタンドから離れての歌唱
あそこからが、どうにも自分らしく歌えていないというか、本音の歌唱っぽくないというか
歌手っぽく歌おうと気持ちが入り過ぎたのか、Aメロほど生身の歌唱っぽく感じなかった
ステージ上の立ち位置とか、振り付けを気にしながら歌っていたから
気持ちが若干、歌から離れて、そういう歌い方になっていたのかもしれない
これまでのディーナを見ていたら、もっと上手く歌えたような気がしてならないが

ただ、ただのカラオケ大会じゃない、技術力だけがものを言うわけじゃないって言う
そういう歌い方でキックオフしてくれているのはすごく良かったな
インディー系シンガーソングライターがゲストで来たぐらいに見えるし
Deana Bオデ動画 Bオデ記事 バトル動画 バトル記事

Roger Samuels
(曲:Grace - Lewis Capaldi

頑張った! ロジャー頑張ったよ! 立派だよ!!!
これ、あそこで続けられる勇気、巻き返そうとするガッツは
万人が持っているとは限らないハートの強さだから!
一番の盛り上がりのところで巻き返せない人もいるから!

歌い出しでいきなりミスって、もうそのミスしたって言うことで頭が一杯になって
そのまま、頭の中が真っ白になって続く言葉が出てこなかったんだろうな
だけど、サビに入って何とか持ち直した
その後のAメロでも引きずって、またガタガタした歌唱になるものの
後半のサビで、焦りやパニックがこっちにまで伝わってくる歌唱ではあったけど
それでも、ロジャーは精一杯、必死になって頑張ってたのは誰の目にも明らかだし
普通に歌うより気持ちがこもってたと思うよ
こういう時、大抵の場合はハラハラしてみてられないことが多いけど
ロジャーのソウルが、決して目を離させないパフォーマンスになってたと思うから
最後まで歌い切った上に、最後は盛大に盛り上げたんだから、ほんと立派だったよ
それに、あの会場中、みんなが彼の味方にもなっていたんだから
Roger Samuels Bオデ動画 Bオデ記事 バトル動画 バトル記事

Equip to Overcome
(曲:When Love Takes Over - David Guetta Feat. Kelly Rowland

なんか普通に上手くいっていないぞ……?
盛大にミスしてから巻き返したロジャーと違って
彼女たちは、曲も歌唱も何もかもが普通に噛み合っていない?
なんだかまり音程が綺麗に揃っていない感じがする
3人それぞれ、曲にも互いの歌唱にも対しても合っていなくて違和感がすごい
本来、この3人ってもっとお互いの声を聴いて、合わせて
綺麗な一つのハーモニーにするはずだと思うんだけど
なんだか今回は、3人それぞれ自分の事で手いっぱいって感じに聞こえる
表情からしても、あまり余裕がある様には見えないし
全員が「これでいいのか?」って不安になったまま歌ってるように見えた
見ていて気持ちの良い歌唱ではないよなあ

この曲、元を歌ってるケリー・ローランドがかなり気持ちよく歌ってくれてるから
もっと伸びやかに、爽やかに、声に張りを持たせて歌うべきだと思うが
彼女たちは、なんだかミスしない様に、減点されない様に歌っている様に聞こえる
そんで、ミスしない様に抑え気味で歌っているからなんだろうけど
全員が半音低いところで歌っていて違和感しかない

あと、思ったんだけど
今までやってたゴスペルチックな歌い方はどこに言ったのか
そしてもっと言えば、Bオデでやってたアフリカンな風味を持たせた歌唱は?
色んなことを抑えて、焦るだけ焦って歌ったって言う印象が強いな……
Equip To Overcome Bオデ動画 Bオデ記事 バトル動画 バトル記事

そして、勝者は Deana
まあ、これはディーナだよなあ
ロジャーが本調子だったなら、また違ったかもしれないが
それでも、ロジャーとETOはカラオケとして上手いところがあると思うから
そこから一歩抜けているディーナがやはり勝っていたかもしれないね

ジェニファーのチーム
Connie Lamb
(曲:2002 - Anne-Marie

ぎこちなさや慣れてない感じが強いかも
ジェニファーチーム最初の一人目は、オリーチームからのスティールしたコニー
しかし、なんだか全体的に、歌に対して壁を作ってしまって歌ってる感じがする
みんながキャッキャ楽しんでるところで、一人楽しみ切れないのに近い感じ
なまじ、コニーは歌に凄く似合う、綺麗で明るい歌声をしているからこそ
飛んだり跳ねたり、これは明るく楽しく歌って欲しかった感が強い
音楽的に、明らかにティーン向けのポップスなわけだし

The X Factor じゃないから、ステージパフォーマンスまでは求めないにしても
客席側から出てきてステージに上がるまでの間とかも、普通に歩くだけだし
もっと、ステージで歌う事、観客の前で歌うことを楽しまないことには
こういう曲で観客を引き付けるのは難しいだろうと思うし
本人が音楽にノリ切れていなければ、観客も不完全燃焼で終るだろうな

まあ、これまでコニーはBオデで『Skyscraper』、バトルで『With You』と
丁寧に音楽を持ち上げていくような曲をメインで歌っていたから
こういう、アップテンポで明るい曲を歌うのがそもそも苦手なんだろう
ただ、今までそういう曲を歌ってきていたからって言うのもあってか
基本、声の出し方はすごく丁寧で綺麗なんだよね
勢いで歌うって言う事をしないから、きびきびしすぎることなく
明るい曲に対して、ソフトに歌えているとは思ったよ

これ、たぶん彼女は彼女なりに気持ちを込めては歌ってるんだよね
ステージを楽しみながら歌おうとしているのも伝わっては来る
1:00からの歌唱と表情とか、彼女なりに精一杯楽しんでるのは伝わるよ
Equip to Overcome の不安ばかりが表情に出てる歌唱と比べれば
音楽の雰囲気と相まって、悪い印象はないわけだし

ただ、目が笑ってないみたいに、心が躍っていないから
良い笑顔で歌っていても、どこか、言葉が伝わらない
普段笑顔が出来ない人のぎこちない笑顔みたいに
普段バラードを歌ってると、こういう明るい曲を歌うのが難しいのは分かる
選曲ミス、とは思わないが……、ううむ……
Connie Lamb Bオデ動画 Bオデ記事 バトル動画 バトル記事 

Moya
(曲:Woman - Neneh Cherry

間違いなくここまでで一番仕上がっている!!
ジェニファーチームの中では、おそらく最も視聴者の関心が向いているモヤ
元歌手で復帰しようとしているまさにその途中って言うのもあって
毎回、熱がこもってて、後には引けないと言わんばかりの歌唱をするけども
今回は、今までの歌唱の中では一番しっかりとした歌唱に仕上がってるように感じた
ジェインファーのコーチングが輝いたのと、改めて歌い慣れ直したのがあるんだろう
今までの歌唱の中では、最も隙のない歌唱だったと思うし
減点法で言えば100点満点の歌唱だったと思う
それでいて、丁寧な歌唱ではあるものの
これまで持ち味にしてきていた熱意のこもった歌唱は捨てずに
パワフルに、そしてこの大会に人生をかけているのが伝わってくる歌唱をしていると思った

ただ、個人的にはもっと爆発させてほしかった!
正直、物足りない!! 全体的に歌唱が丁寧すぎる!!
これまでのモヤの歌唱を見てきていると、これは物足りない!
歌い方的に、007のオープニングみたいに見える歌唱で
音楽と歌声ががっちりと噛み合って、もうモヤのオリジナルソングにさえ聞こえるけど
気持ちの伝わり方で言えば、今までと比べると弱い気がしてならなかった

Bオデの時は、自分に自信がない状態で歌って
バトルでは、完全に後がない状態で死に物狂いで歌って
いつも、今にも泣きだしそうなほどに必死な歌唱をしてたから良かったし
そこに、モヤの燃える魂を感じていたから良かったのに
そういうパッションを感じることが出来なかったのがちょっと残念だった

歌唱それ自体は、過去最高に上手かったよ
ミスなく、あるいは過度に力が入りもせず
当てなきゃいけない音程、声量の、許容範囲プラスマイナス5以内に抑えた
正確な歌唱を始終やっていると思ったさ
だけど、パッションは逆に超えなきゃいけないラインを超えてなくて
いや、十分パワフルで迫力のある歌唱が出来ていると思ったけども
もっとマグマがせり上がってくるような歌い方が出来ると思うから
そういう歌唱でなかったところが、個人的には残念だったかな
まあ、こういうコメントをする人は私しかいないだろうけど
それだけ、モヤには期待をしていたんだよ
Moya Bオデ動画 Bオデ記事 バトル動画 バトル記事

Sarah Tucker
(曲:The Edge of Glory - Lady Gaga

この曲に対するアレンジが輝きまくってる!!
最初、「ええっ!? The Edge of Glory!?」って、ちょっと否定的だった
だって、これまでのサラには『Million Reasons』の方が似合うと思ったから
だけど、歌唱を聞いていくと、全然悪くないどころか
大胆にもこの曲をサラのバージョンとしてアレンジしてて良かった

歌い出しの時点では、この曲のありきたりなバラードアレンジかと思ってた
しかも、上手いのに、歌い出しはリズム感がちょっとおかしい気もしたし
全体を通しても、素人が既存楽曲をアレンジしてるみたいな違和感があった
無理やりなアレンジと言うか、アレンジになり切れていないところがあるというか
だけど、セリーヌ・ディオンとかが、その人のテイストで歌ったらこうなるのかな
って、思わせるような、80~90年代の雰囲気を持ったアレンジになってる気がして
とても上手くサラらしいアレンジに作り替えて歌えていると思った
あるいは、Coldplay や U2 の曲を、女性がダイナミックバラードにアレンジしたとか
そういう、彼女にしかできないことでのアレンジになってたからすごく良かった

個人的には、でも、もっと大胆にアレンジしても良かったと思う
このアレンジって、結構原曲からかけ離れたアレンジになってるんだけど
でも、原曲から離れすぎないようにしなきゃって、どこかでセーブしてもいる気がする
だから、ダイナミックなアレンジを聞かせて、歌ってる場面が多いのに
同時に、原曲のメロディを残そうとしてるところもあるから、違和感がある
そうじゃなくて、もういっそ思いっきり曲そのものを作り変えた方が
「良く聴いたらこれ Edge of Glory じゃね?」って思わせるぐらいの方が
たぶん、サラの歌唱もより引き立ったと思うし、音楽もカッコ良くなったと思う
例えば、ルーマニア版の Iuliana Dobre がやったみたいに
ここまでやるなら、もう完全に90年代の空気感を感じさせて良かったんじゃないかな
そう言った意味で、今回のアレンジが素人臭いとも思ったんだけどね
Sarah Tucker Bオデ動画 Bオデ記事 バトル動画 バトル記事

勝者は Moya
バトル的には、モヤとサラのどっちかが通るんだろうなってところだったよね
コニーも悪くはないが、さすがにモヤとサラの上には立てない感じ
そして、完成度の高さで言えばモヤ、アレンジの面白さで言えばサラって感じか
ただ、編曲で面白くしたサラと違って、モヤは自力で曲を作り変えてたから
その辺りで勝敗が決まったようにも思う

気になるのは、全員が局に対して一歩引いて歌ってしまっていたことかなあ
さすがにジェニファーが「もっと自分を出して」って言わないとは思うが
ジェニファーがコーチだからってのもあって、若干委縮して
完璧にやらなきゃの精神で歌ってしまっていた可能性がありそう
まあ、モヤとサラは、どちらもがもともと、自分に自信があるタイプではなかったし

ウィルのチーム
NXTGEN
(曲:Runnin' (Lose It All) - Naughty Boy ft. Beyoncé, Arrow Benjamin

今回分の中で一番の歌唱を見せてくれてるんだけど!!!!
これまで、いかにもなボーイバンドらしく歌ってきていたNXTGEN
その性質上、The Voice らしくはなく、評価も「そこそこ」どまりだったし
一人一人に特徴はあるものの、全体でみるといまいちパッとしなかったけど
KOREWAはすごくよかったよ!
間違いなく彼らのベストパフォーマンスだったと思うし
それどころか、ここまでで間違いなく一番のパフォーマンスだったと言える
3人の中の誰かが良かったとかじゃなく、全員がキャラ立っていたし
ここにきて、トムやジェニファーチームを抑える勢いで目立つ歌唱ができてたと思う
ほとんど手の平を返すことのない私でもさすがに手のひらを返したわ

いや、これは本当に、ここまでで一番のパフォーマンスだよ
終わるときなんか、「えっ!? もう終わりなの!?」ってなったぐらいだし
歌唱力、技術力こそ大人たちには一歩追いつけないところがあるものの
なんかもう、3人でのコンビネーションとカリスマ性で全部カバーできていると思ったし
3人のハーモニーが完璧で、相当努力してきたのが伝わる過少だった
ETOのかみ合わないパフォーマンスと比べても、圧倒的に上をいっているよ
左の黒髪男子とか、いかにもエースって感じで歌えているし
「I ain't」のところとか、素直にかっこいいと思えたぐらいだったもの
ラッパー男子のラップもすごくカッコよいアクセントになっていたし
3人のパフォーマンスに対して、目を離すことができなかった

ウィルチームは、トムやジェニファーのチームと違って
ウィルのチームは出場者自身に曲を決めさせていたみたいで
だからこそ、もともと歌いなれていた勝負曲を持ってきたのは分かる
だから、切り札と表現するほかないほどに完璧な歌唱ができたんだろうと思う
でも、それで言ってもこれだけの成長ぶりを見せてくれたのは驚きだよ

構成がまた、すごく良いよね
バラードアレンジ版ではあるものの
曲全体にある疾走感や解放感を殺すことなく歌えているわけだし
3人で歌う意味を持たせたハーモニーやラップ歌唱を入れる度胸と発想
ウィルが手伝った部分も大いにありうるだろうけど
何より良かったのは、先の2チームと違って
自発的にこの回のパフォーマンスをして見せたように感じるところだわ
もちろん、自分たち選曲ではあるものの
ウィルからの指導がアドバイス程度っぽそうな歌唱に聞こえるんだよね

いやあ、ほんと、思わぬ伏兵の登場に心底驚かされている
これは、ぜひ今回を通過して次回の歌唱につなげてほしいと思ってしまうわ
NXTGEN Bオデ動画 Bオデ記事 バトル動画 バトル記事

Callum Butterworth
(曲:Mirrors - Justin Timberlake

同じチームの出場者なのかと疑うレベル
もともと、カラムに対してはそこまで評価をしてこなかったけども
……ううむ、前回はだいぶ良くなっていたのに、Bオデに逆戻り
今回だけ見たら、なんでここまで残ってるのかって思ってしまいそうな歌唱だよ
Bオデでこれやってたら、ノーターン敗退もありうるレベルとしか言えない

個人的に一番よくなかったのは、何を考えてるか分からないところだなあ
下手でも、歌詞の中身や自分の想いを前に出すように歌ってればいいけど
彼の歌唱は、何を考えて、どういう意図をもって歌っているのかが伝わってこなかった
表情からも何も感じ取ることはできないし、歌唱からとなるともっと無理
まあ、端的に言ってカラオケ歌唱だよなあ
Callum Butterworth Bオデ動画 Bオデ記事 バトル動画 バトル記事

Gabriel Dryss
(曲:Just Got Paid - Sigala, Ella Eyre, Meghan Trainor

彼のパフォの中では正直、見直したよ
ウィルチームの若手勢に関しては、NXTGEN含め、さほど期待していなかったし
ガブリエルに関しても、今まで評価が高いわけじゃなかったから
彼が歌い始めるまではほとんど期待をしていなかったけども
歌い始めて、正直渡しは彼のことを見直した
さすがに、今回はNXTGENがだいぶ上を言っているとは思うものの
ガブリエルはガブリエルで、だいぶ頑張っていると思った
なまじ、さっきのカラムが微妙すぎたのもあって
ガブリエルの歌唱がかなり質が良いもののように聞こえてくるという

というか、これほんとにガブリエル頑張ってると思うわ
他のチームの出場者たちとか、ここまで自信満々に歌えてないもの
すごく堂々としていて、歌うことに対する熱意も感じられて
今まで彼のことは低く見ていたけど、今回はほんとに頑張ってるのが伝わってきたよ

多分、ガブリエルはやっぱりThe X Factor 系の方が得意なんだろうね
歌うこと以上にパフォーマンスをすることの方が性に合ってるんだと思う
ステージ上の振り付けというか、表現の仕方
自分をexpressするのが上手いから、動きの一つ一つが自然だったし
何より、観客に見られている中で、実に楽しそうに歌ってくれるんだもの
この規模のステージで歌わせるにはもったいないとさえ思えたよ

そんで、選曲も良かった
目標とする歌手像があって、それに近づけるようにするための選曲なんだろう
そう感じさせるほどに、今回のガブリエルの歌唱には目的があるというか
目指す歌手をイメージしながら歌っているのが伝わるような歌唱だった

見直したって言い方はちょっと偉そうだけど
でもほんと、彼のことを再評価せざるを得なくなったよ
Gabriel Dryss Bオデ動画 Bオデ記事 バトル動画 バトル記事

勝者は NXTGEN
あ~~~~、ウィルならてっきり、ガブリエルを選びそうと思ったが
ウィルに選ばれたのは男子3人グループのNXTGEN か
いや、でも実際、彼らの歌唱はすごく良かったからなあ
ガブリエルの歌唱は、あれはあれで完成度が高かったけども
彼の歌唱よりも、さらに完成度が高かったし

しかし、トムとジェニファーと違って
出場者自身に選曲させたのが、明らかに結果につながってたのも面白い

オリーのチーム
Eva Campbell
(曲:Unstoppable - Sia

難しい曲に対して、真っ向から勝負する気概が良かった
Sia の曲を歌うとか、恐ろしく難易度の高いことをしているなと思ったけども
カラオケ歌唱っぽさもありはするものの、これはなかなか良いのでは?
何より、変にアレンジしたりせず、真っ向から勝負しようとしてるところが良かった
まあ、歌唱的にはかなりエヴァらしく歌っているとは思うけども
そういうところも含めて、自分なら同じ編曲でこう歌うみたいなのが感じられたよ

オリーチームの選曲も、トムやジェニファーみたいにコーチ選曲らしいく
だからこそ、オリーの選曲の上手さに改めて驚かされた
エヴァの歌声や歌唱タイプに対して、よくこの曲を持ってきたもんだよ

エヴァって、Bオデでの歌唱みたいに
この特徴的な裏声の使い方を駆使した
エスニック系や、カナダ系シンガーソングライターの曲が似合うと思っていた
今でも、やるならやっぱりBオデの発展形な歌い方がベストだと思ってもいるし
きっと、ノックアウトでは原点回帰みたいな選曲になると思っていたから
Sia の曲を歌わせるっていう発想にまでは至らなかったし
だからこそ、選曲と、それに対する歌唱に驚かされたと言う

まあ、結構カラオケ歌唱になってしまっている部分も多いし
さすがにここまで3チーム分見てきていると、弱い歌い方ではあるけども
とはいえ、自分らしく歌えていない人や、自分のテイストを入れられてない人が多いから
ここまでナチュラルに自分のテイストを、しかも編曲をあまり変えずに盛り込めるのは
なかなか、侮ることのできない立派な才能だと思うんだよね
最終的に、曲がパワフルすぎて、エヴァの歌唱の弱さが目立ってしまったが
特に、ラスト近くの声の出し方の素人感は、マイナス方面のマイナス要素だったわけだし

でも、トータルで見て、私は彼女のことを再評価したくなったよ
Bオデもバトルも、悪い評価こそしなかったけど、微妙でもあった手前、ね
Eva Campbell Bオデ動画 Bオデ記事 バトル動画 バトル記事

Harrisen Larner-Main
(曲:You Get What You Give - New Radicals

必死さが悪い方向に働いている気がする……
ううむ……、これまでのハリソンに対する評価と変わらずといったところか
選曲的にはすごく似合っていると思うし、しっかりと歌いこんできてるっぽいが
肝心なところで、本音で歌えていないような気がしてならないというか
曲との間に越えられない溝があって
その溝の深さを、まざまざと観客に見せつけるような歌唱に思えた

歌いだしからしばらくはそうでもないのに
歌えば歌うほど、曲との間にある溝を感じてしまう
バカになり切れていないから、歌ってる本人があまり曲に乗っていない
で、中途半端なノリ具合で歌ってるから、「ヘイ」「カモン」が寒いし
何より、本気で一緒に乗ってほしいと思ってるようには聞こえない
まだ、ウィルのチームのガブリエルの方がうまく歌えるとさえ思った
そういうときの歓声が、ちょっと効果音っぽく聞こえるし……
というか、これ上がる歓声のほとんどが効果音だよな、実際
効果音でごまかすことそれ自体は他の国でもあるが

必死さは伝わってくるし、真剣に歌ってるのも伝わってくるが
ただ、あまり音楽に乗れているように聞こえないんだよなあ
何より、彼の表情を見ても、ステージを楽しんでいるようには見えない
なにも、ニコニコしながら歌えってわけじゃないんだけど
せめて、観客をノリノリにさせるような歌唱ができていればと思うんだが
まあ、評価はBオデから一貫して変わらずといったところか
Harrisen Larner-Main Bオデ動画 Bオデ記事 バトル動画 バトル記事

Jimmy Balito
(曲:High and Dry - Radiohead

思わず見入ってしまうほどの説得力だった……
ここまで歌ってきた出場者たちって、モヤとサラ含め
ほとんど全員が、オーディション番組で審査を受ける歌唱をしていた
歌唱力を競い、技術力の高さを見せ、音程とリズムの正確性を見てもらっていた
だから、多少のミスは大きなミスであり、時にはミスに明かり目が行っていたし
最も大事なのは、いかに上手く歌えているかっていうところでもあったんだ
だけど、ジミーはただ一人、歌で、心で勝負していたように思う

それほどまでに、彼の歌唱には気持がものすごくこもっているように見えた
いや、気持ちがこもっているとかいうレベルの話でもなかったかもしれない
言葉の一言一言が本心で、確かな意味を持って歌っている感じがしたし
こう、ほかの人たちは、要所要所で歌い方に気を付けながら歌っているというか
上手い人も、そうでない人も、「ここはこう歌う」「ここはこう気を付ける」
っていうのを、意識的、無意識的に持って歌っているように感じたんだけど
ジミーの歌唱は、一繋がりの心を持って歌っているように感じられた
この曲の世界観を表現しようとしているんじゃなくて
明らかに、この曲を通して訴えたい自分の想いを伝えようとしてると思った
だから、彼の歌唱は最初から最後まで、芯の通った言葉で歌えてたし
何より、表情や言葉の出し方から、説得力、真実味を感じた
特に、ラストの歌唱とか、彼の言葉そのものでしかなかったと思うんだ
ファルセットなんかも、今まではそれ単体で存在していたけど
今回は完全に、表現する上で自然と出ている裏声っぽく聞こえたし

これまで、私はジミーのことをそれなりに高く評価してきていた
彼の声質、歌い方、歌唱スタイル、色んな面で彼に期待をしていた
だけど、今回の歌唱は、今までジミーに求めていたものとはかけ離れていて
それでもなお、今回の歌声に魂を載せて歌う感じは素晴らしかったと思う
Jimmy Balito Bオデ動画 Bオデ記事 バトル動画 バトル記事

勝者は Jimmy Balito
いやもうこれはそうなるだろってバトルだった
文句なしのストレート勝ちですよ
ジミーが別格すぎる

全体の感想
バトル以上に、ノックアウトって結構こけることの多い魔のラウンドで
特に、コーチ陣選曲の場合は、その人に本当に合う曲が来るか分からないから
場合によっては全く違う方向性の曲を歌わされて脱落することもある
それが時として起爆剤になって、思わぬ変化をもたらすこともあるが

んで、今回のノックアウトは、やっぱりそういう人もちらほらいて
例えばジェニファーチームのコニーなんかはその典型例
多分、もっと他に彼女に似合う曲はあったはずだからね
ロジャーも、自分が歌いやすい曲が来ていれば
歌詞も覚えやすくて、イフストーリーが始まったかもしれない

……という辺りは、割とThe Voiceとしての
あるいは、ノックアウトとしての全体評価ではあるけども

個人的に、今回は下克上の週だったなという
NXTGEN やガブリエル、ラストのジミーなど
みんな、それまでの評価を一気に覆すほどの歌唱をしていたし
ディーナに関しても、チーム内にロジャーがいれば
普通ならロジャーの方が勝っていたかもしれないからね

でも、ほんと今回はジミーが一番素晴らしかった
NXTGENも、順調に切り札になれるほどの才覚を見せてくれたけども
ジミーの気持ちのこもった歌唱は素晴らしいの次元が他と違ったよ
MVPです

さて、それでは次回は、残り半数のKOです、が
今すでにオリーチームのメンツに戦々恐々
だって、残ってるのモリーとステファンとジョージアで
私がまとめ記事で推した3人が同じ週に歌うことになるんだもの
さすがにモリーが敗退するようなことはないと思うが……


>>次 Knockout2
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もくじ記事
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4Comments

てるやき  

ジミーで涙腺が完全崩壊!
歌唱だけだと泣きはしなかったんですけど
あの歌い終わったときの表情といい、家族のもとへ駆け寄ったことといい
最後のオリーの表情といい・・・
泣くには十分すぎた;;

歌に感情がのせれる人ってほんとにすごいなと思います
自分で歌うとただ声を発してるだけみたいになる悲しみ。

2019/03/17 (Sun) 23:27 | EDIT | REPLY |   

シーラ B  

Re: タイトルなし

> てるやきさん
オリーの表情分かる!!!!
私もジミーの歌唱聞いてるだけだと
ものすごくグッとくるんだけど、泣くほどではないって感じだったんですけど
オリーの表情を見て、もっかい見返してダメだった

モリーたちの時もそうだったけど
オリーの表情で泣かせに来ること多い気がする

> 自分で歌うとただ声を発してるだけみたいになる悲しみ。
WAKARU
気持ち込めてるつもりでも全然だし
もはや演劇サークルに入った方が近道な気がしてきたり
感情の表現がそもそも難しかったりするんですよね

2019/03/18 (Mon) 00:05 | EDIT | REPLY |   

てるやき  

どうやらジミーがノックアウト進出が決まったあとに
ジミーのお父さんが亡くなってしまったようです。
そしてそのあとのこの歌唱。
すごく納得がいきました・・・

と、私の英語力がひどすぎなければたぶんあってます()
https://www.youtube.com/watch?v=IUg8yDPAF_0
こちらの動画に行きついて知りました

2019/03/20 (Wed) 19:05 | EDIT | REPLY |   

シーラ B  

Re: タイトルなし

> てるやきさん
返信遅くなって申し訳ないです!!!
お父さん……、癌で亡くなられたみたいです……
Bオデの段階でもう末期だったみたいで、ずっと体調崩してたみたいです……
Bオデ後すぐに状態が悪くなって、わずか1週間でって言ってます……

前年でノーターンになってたのもあって
ジミー本人よりも、父親の方が出場することを心配してたみたいで
その上での通過だから、相当うれしかったんだろう、とのこと
もうBオデの動画すら見返すとグッときちゃう……

> すごく納得がいきました・・・
はああああああ
ほんと納得いきましたね……
歌い終わった後で家族のところにかけていくところとかも
歌唱そのものも……

2019/03/21 (Thu) 01:26 | EDIT | REPLY |   

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