Eurovision 2019 ハンガリー代表 Pápai Joci の『Az én apám』をレビューする! ~あの時手にしたギターと共に~

ESC 2019 のハンガリー代表者と曲を見ていきます!!
3月10日、ホスト国であるイスラエルの代表曲が発表されたことで
ユーロビジョン 2019 各国の代表者と楽曲が全て出揃いましたが
当ブログでは現在、各国の代表曲を見ていっている真っ最中
国名アルファベット順で、じゅんぐり曲やMVをレビューする記事を書いていました

……が!
同時進行でアップしていた和訳記事が追い付いてしまったので
今回から一気に残りの曲をレビューしていこうと思います
国内予選大会? 知らん、ESC終わった後で見る

と言うことで、今回はESC 2019 の出場者の中でも
過去に ESC に出場したことのある代表者を見ていきます!


ハンガリー代表
Pápai Joci (曲:Az én apám

パパイ・ヨツィがまた代表者になってるううううう!!!!
(ハンガリー語は日本と同じく苗字→名前の順。なので、ESCだとヨツィ・パパイ)
私は、今年のハンガリー国内予選は見るつもりだったから、初週はチェックしてたし
それもあって、今年のA Dal にパパイ・ヨツィが出場していることは知っていたけど
まさか、また国内予選で優勝して代表者になっていたとか!

しかも、今年の曲もハンガリー語で歌っていて(今年はロマ後は入っていないみたい
音楽的にも、言語的な響きとハンガリーらしいエスニック感がありつつ
(A Dal 出場楽曲をいくつか聞いたことがあるけど、割とこういう曲は多い)
でも、荒々しかった『Origo』から2年、メッセージの伝え方が上手くなったのか
今年はだいぶポップス寄りになってて、すごくやわらかい曲を持ってきている
2年前の荒々しさを求めてしまうと、声が優しすぎるような気がしなくもないし
それもあって、音楽的な作風で言っても、別人が書いたように思える雰囲気がある辺り
もしかしたら、心境の変化と言うか、伝えたいメッセージが変わったのかもしれない
だけど、今年も確かにメッセージ性を持って歌ってるのが分かる!
だって! 今年はアコースティックギターの音色が印象的だから!
ヨツィはメッセージありきで歌うタイプの歌手だけど
これはもしかしたら、また自分のルーツを歌にしているんじゃないだろうか

と言うことで、パパイ・ヨツィは2017年のESCハンガリー代表者
ヨツィは当時も、ハンガリー国内予選大会 A Dal に出場して優勝した歌手で
更に、Eurovisionにおいては、この10年の中で2番目に成績の良い8位入賞と言う
ハンガリーにとって、英雄と言っても過言ではないようなシンガーソングライター
そして、ぶっちゃけ、私はヨツィが当時ものすごく好きだった
どのぐらい好きかって言うと、彼が歌った『Origo』の内容を
今でも自分の和訳記事を見返さずに説明できるほど読み込んだぐらい好きなんだ
まあ、歌詞の内容が強烈に印象に残るものだったから覚えてるってのもあるけど
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-4619.html

ラッパーでもあるパパイは当時、歌詞の中にラップパートを挟んで歌っていて
なんていうか、自分の人生を全てぶつけるような曲だったんだよね
ロマ系ハンガリー人と言う、自身のルーツゆえに受けていた差別に対する憤りと
幼いころにギターと出会って歌手を目指すようになったきっかけを歌う
ある意味、自伝的とも言えるような曲を歌っていたんだ

んで、『Origo』の歌詞の中にもギターはキーワードとして出てくるし
何なら、『Origo』のMVの中でも、ギターを弾く少年が出てくるから
確実に、ヨツィの人生において、ギターってものすごく重要なものなはず

その上で、ヨツィの今年の曲、イントロは印象的なギターリフで始まるし
MVに至っては、ヨツィ自身がギターを弾いているシーンすら出てくるから
音楽の印象はだいぶ変わったけども、今年も自伝的歌詞になってそうな予感

てか、このMVのイントロで、少年が父親らしき人物の写真を出すところとか
『Origo』で写真を捨てるシーンがあったから、作風同じだな

今年の曲のレビュー
今年のヨツィは、バックダンサーの女性(アレクザンドラさん)がいないし
Cegléd water jug って言う鉄製の水差しを楽器に使っていないから
(アイルランドではパーカッション楽器としての鉄のスプーンがあるし、そういうもの)
それだけで、もうエスニック感、ジプシー感、ロマっぽさがちょっと薄い気がする
2年前と比べれば、って言う話だけどね?

ヨツィは、ハンガリーにおいて、初のロマ人代表者であり
かつ、初のロマ人再出場者にもなったわけだから
ちょっとだけ、ロマ人として見せられるものを見せてほしかった感はあるし
パッと聞いた感じでは、どうしても荒々しい『Origo』より弱いと思ってしまっていた

だけど、この曲はこの曲で、聞いているとすごく魅了されるような曲だと思うんだ
初見時は、普通のシンガーソングライター系のポップスかと思って見てると
ハンガリーらしいメロディの使い方をしているし
しっかりとエスニック感があってカッコいいしで
どんどんヨツィの世界に引き込まれていったんだよね
曲がやっぱ良いんだよな~

それに、最初に書いたように、メッセージの伝え方が上手くなったと思うんだ
『Origo』の時は、ラップパートで言いたいことを全部無理やり詰め込んでたけど
今回の曲は、歌の流れたとても穏やかで、滑らかで、ゆったりとしているよね
伝えたいメッセージを伝えやすくしようとしてるのが分かるし
その上で、しんみりとするようなメロディーで歌っているから
なんていうか、ヨツィの言葉の一つ一つが胸に染みこむのを感じる気がするんだ
その歌い方は、『Origo』の時はやっていなかったと思うし
乱暴に言葉をぶつけなくなった辺り、ほんとにメッセージの伝え方が上手くなったと思う
これ、歌詞の内容が分かれば、より感動するだろうと思うよね

と、歌い方の美しさにうっとりとしつつも、一番感動するのはラスト
あの、最後の方の静かに情熱を燃やすような歌い方がすごく良いんだわ
それまで、歌詞のある部分でメッセージを込めて歌っているであろうはずなのに
一番、直感的に彼のメッセージが伝わりそうなのが
言葉になっていない、ラストの「ナナナ」歌唱の部分って言う
もう、それだけでものすごくハートで彼のメッセージを受け取れたような気がして
ああ、音楽の雰囲気は違うけど、やっぱりヨツィが歌ってるわ、ってなるんだよね

余談だけど、ハンガリーの国内予選大会 A Dal では
出場者全員で合唱するって言うコラボをしていた

ヨツィはこの中で、ど真ん中センターで歌ってて目立ってて
それで、本当言うとこの番組は全部見たかったんだよね
ヨツィ以外にも知ってる歌手とかいて、ワクワクもすごかったし
時間がないので、視聴は落ち着いてからって感じになるけども

これを見ると、あ~~~~やっぱりA Dal も無理してでも見ればよかったって思う
ヨツィが優勝するまでの軌跡を見たかったって言うのもあるけども
やっぱり、面白いんだよ、ハンガリー国内予選
他の国にはない、独特の雰囲気もあるし
何よりレベルが高いからね
いつか見よ


次 >> 歌詞解釈と解説
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-6386.html

Eurovision 2019 もくじ記事
http://sheilabirlings.blog33.fc2.com/blog-entry-6210.html

サムネ
https://www.youtube.com/watch?v=WVW_vZHYnkk
関連記事
EurovisionSongContestEurovision2019ハンガリー

0Comments

Add your comment